(9)ポジション徹底分析 フロントロー編

2020.05.04

 計5回にわたってお送りする企画は「ポジション徹底分析」。本紙ラグビー担当が記録した過去のデータを基に、学生記者独自の視点からポジションごとの注目選手を特集する。第1回はフロントロー(プロップ、フッカー)編をお送りします。

 

<プロップ>

4学年合わせて16人が所属する激戦区

学年 名前 出身校 身長・体重
4年 遠藤孝一 国学院栃木 181㌢・110㌔
  辻龍哉 流経大柏 183㌢・107㌔
  藤涼雅 常翔学園 173㌢・109㌔
3年 田中隼斗 大分舞鶴 180㌢・102㌔
  宮崎航瑠 札幌山の手 180㌢・106㌔
  村上慎 法政二 181㌢・112㌔
  山本耕生 桐蔭学園 173㌢・102㌔
2年 大賀宗志 報徳学園 179㌢・106㌔
  葛西拓斗 流経大柏 184㌢・105㌔
  倉田真 京都成章 178㌢・103㌔
  鈴木玲央 黒沢尻北 185㌢・110㌔
  中村公星 国学院栃木 183㌢・112㌔
1年 為房慶次朗 常翔学園 180㌢・115㌔
  床田淳貴 桐蔭学園 178㌢・110㌔
  中山律希 天理 169㌢・105㌔
  古田空 明大中野 178㌢・110㌔

(引用:明治大学ラグビー部公式サイト 5月4日現在)

◆山本耕生(商3=桐蔭学園)

◆山本耕生データベース◆
大会名 試合数 出場時間 トライ数
2018関東大学春季大会 1 15分 0
2018関東大学ジュニア選手権 4 241分 0
2018関東大学対抗戦 4 50分 0
2019関東大学春季大会 4 158分 0
2019関東大学ジュニア選手権 4 254分 1
2019関東大学対抗戦 7 162分 1
2019全国大学選手権 2 10分 0

1年次、スクラムハーフ飯沼蓮(営3=日川)と並んで紫紺最速デビュー。

現フロントローの中では、公式戦出場数、出場時間ともに群を抜いている。

 

◆村上慎(商3=法政二)

◆村上慎データベース◆
大会名 試合数 出場時間 トライ数
2018関東大学ジュニア選手権 2 90分 2
2019関東大学ジュニア選手権 4 233分 0
2019関東大学対抗戦 4 158分 0

昨年のジュニア選手権では、全4試合にスタメンで出場。関東大学対抗戦では、成蹊大、日体大、青学大戦で先発出場を果たすなど4試合に出場した。

 

◆大賀宗志(営2=報徳学園)

◆大賀宗志データベース◆
大会名 試合数 出場時間 トライ数
2019関東大学ジュニア選手権 4 87分 1
2019関東大学対抗戦 4 51分 0
2019全国大学選手権 2 6分 0

ジュニア選手権最終戦・早大戦では逆転決勝トライを演出。1年生ながら大学選手権のピッチも経験した。

また、世代別の日本代表ジュニアジャパンに選出され、3月に行われたパシフィックチャレンジ2020トンガ戦でトライを決めた。

 

<フッカー>

武井日向前主将(令2商卒・現リコーブラックラムズ)の後継

学年 名前 出身校 身長・体重
4年 三好優作 松山聖陵 174㌢・97㌔
3年 田森海音 長崎北陽台 180㌢・100㌔
  福田陸人 国学院栃木 174㌢・97㌔
2年 紀伊遼平 桐蔭学園 173㌢・101㌔
1年 松下潤一郎 筑紫 172㌢・93㌔
  渡邊元隆 筑紫丘 175㌢・95㌔

(引用:明治大学ラグビー部公式サイト 5月4日現在)

◆三好優作(文4=松山聖陵)

◆三好優作データベース◆
大会名 試合数 出場時間 トライ数
2017関東大学ジュニア選手権 1 17分 1
2018関東大学ジュニア選手権 5 111分 2
2019関東大学春季大会 2 95分 2
2019関東大学ジュニア選手権 4 100分 0
2019関東大学対抗戦 1 40分 0

フッカー唯一の4年生。

昨年は武井、松岡賢太選手(令2商卒・現神戸製鋼コベルコスティーラーズ)に次ぐフッカーとして存在感を発揮。ジュニア戦を中心に長いプレー時間を経験している。 

◆福田陸人(法3=国学院栃木)

◆福田陸人データベース◆
大会名 試合数 出場時間 トライ数
2018関東大学ジュニア選手権 3 81分 0

公式戦経験こそ浅いがフランカー、ナンバーエイトもこなす逸材。

坂和樹選手(令2政経卒・現NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)が次期ナンバーエイト候補として箸本龍雅主将(商4=東福岡)の次に名前を挙げた。

 

◆紀伊遼平(営2=桐蔭学園)

公式戦記録なし

 

石井洋介選手(令2情コミ卒・現栗田工業ウォーターガッシュ)が「頭が回る」と期待。

12月に行われた練習試合の法大戦では40分間で2トライの活躍。

2019年度のTIDキャンプU-20(20歳以下)に選出。

 

≪総評≫

 田中澄憲監督が「今年の明治の課題」と位置付けるフロントローのレギュラー争い。「今まで隠れていた選手が出てくる可能性は十分にある」(田中監督)。今季紫紺を背負うのは経験豊富な上級生か、それとも早咲きの新米ルーキーか。新生〝重戦車の核〟お披露目は、まだ少し時間がかかりそうだ。

 

[髙智琉大朗]

 

次回は8日(金)セカンドロー(ロック)、バックロー(フランカー、ナンバーエイト)編です。お楽しみに!