
(4)「プレーでチームを引っ張っていきたい」山沢京平 新体制インタビュー
3年連続で日本一を争っている明大。ウイニングカルチャーが根付きつつある今、新スローガン〝One by One〟の下、目標とするジュニア選手権、対抗戦、大学選手権の3冠達成なるか。勝負の秋を占う挑戦の春、箸本龍雅主将(商4=東福岡)率いる新体制が始動する。本連載では新幹部の今シーズンに懸ける意気込みを全8回にわたって紹介します。
第4回は山沢京平のインタビューをお送りします。(この取材は3月12日に行われたものです)
※3月30日、関東ラグビー協会より「関東大学春季大会・オールスターゲームの中止決定」が発表されました。一部取材内容と齟齬(そご)がありますが、ご了承ください。
ーー改めて国立での早大戦を振り返っていかがですか。
「単純に悔しいです。自分の実力不足を本当に痛感して、先輩たちにとっては最後の試合を良い結果で終わることができなくて申し訳ないというのが大きかったです。実力不足というのも、特に前半、点差がついた場面ではすでに遅いと考えていて、点差がつく前の場面でもっと自分がスタンドオフとしてできることをやって、チームをコントロールしなければならなかったと考えています。自分が違う動きをすれば前半の流れも変わっていたと思うので、本当に悔しいです。早稲田は想像以上の準備をしてきて攻撃も多彩でした。一本取られたという感じです。自分たちの代では絶対に早稲田に勝ちたいと思います」
ーー副将抜てきの心境はいかがでしょうか。
「役職を持つのがほぼ初めてなので、まずはびっくりしました。なったからには、しっかりと(箸本)龍雅(主将・商4=東福岡)を支えるということが大事になってくると思うので精一杯頑張りたいです」
ーー副将として意識していきたいところはありますか。
「今年のチームではなんでも言い合えるチームというのを目標にしています。新しい意見を発信できる場を積極的に作りたいと思っています。自分はあまり多くは喋らないタイプではありますが、できる限りグラウンド内のプレーで引っ張っていきたいです。チームを引っ張っていく役職というのは今後の自分にもプラスの影響を与えてくれると思っているので、自分の成長のためにも、精一杯やりたいです。後輩たちを見る立場にもなったので、グラウンドでプレーしながら後輩に教えたり、コミュニュケーションを取っていきたいです」
ーー副将をともに務める片倉(康瑛・法4=明大中野)選手の印象はいかがでしょうか。
「彼は結構はっきり物を言えるタイプだと思います。プレー面でも体を張ってみんなを引っ張っていくこともできる。副将抜てきは当然だと思います」
ーーサンウルブズに合流した選手もいますがいかがでしょうか。
「龍雅はいつも向上心を持ち合わせて、なんでもやってみたいという感じなので、サンウルブズに引き抜かれたってことは当然だと思いますし、羨ましいなと思います。先々、実力が伴えば自分もサンウルブズに挑戦したいです」
ーー今シーズンの目標をお願いします。
「今、ケガをしていて練習に参加できていない状態です。春シーズンは試合に出場できるか分からないので、とにかく今はケガを治すことに専念したいです。1年生でもサイズの大きな選手が入ってきて、自分も油断していられません。自分にとって最後の大学ラグビーとなるのでケガを早く治し、チームに復帰して、〝One by One〟のスローガンのもと対抗戦、大学選手権ともに優勝を果たしたいです」
ーーオフはどう過ごされましたか。
「ケガを治すのとリフレッシュをしていました。熊谷に帰って、中高時代の友達にも会って、とても楽しくリラックスできたと思います。お兄ちゃん(山沢拓也選手・パナソニックワイルドナイツ)とも久しぶりに会いました。ゲームメイクなどについても話せたので良かったです。お兄ちゃんに言われてずっと意識していることがあって、スタンドオフは試合を勝たせることが大事。自分のミスなどを極力減らして、試合を勝たせることがスタンドオフの仕事だということを兄からいつも言われているので、そういったところを意識しながらこれからラグビーしていきたいと思います」
ーーありがとうございました。
[内山嶺]
◆山沢 京平(やまさわ・きょうへい)政経4、深谷、176センチ、84キロ
オフの期間で熊谷に帰ったときはいつも「あじとら」のラーメンを食べる。
次回は松下忠樹(営4=明大中野)のインタビューをお送りします。お楽しみに!
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