
⑶「本戦には必ず間に合わせる」競走部 阿部弘輝(政経4=学校法人石川)
2019年度もあとわずか。今年度も明大体育会全46部からたくさんの選手たちが旅立ちの日を迎える。部活動にささげた大学4年間。その裏には、幾多のドラマがあった――。本企画では、そんな卒業生たちから生まれた数々の〝名言〟を紹介していく。
「本戦には必ず間に合わせる」
◆競走部 阿部弘輝(政経4=学校法人石川)
箱根予選会の際に力強く放った一言。大エース・阿部は股関節等の故障で夏からチームを離れていた。10月の予選会も出走を回避し、外からのサポートに専念。この大黒柱不在という状況に2年前の予選落ちを想起した人も多いはずだ。しかし、チームは見事4位通過。「後輩たちがすごく頑張ってくれた」。自身がチームを空けているうちに、阿部の背中を見てきた後輩は着実に成長。大エース抜きでも戦える力がついていた。
一方で「治して早く走りたい」。ひそやかに渦巻いていた気持ちはどんどん膨らんでいた。チームが夏合宿の期間はJISS(国立スポーツ科学センター)に泊まり込み、自腹を切ってまでリハビリに取り組んだ阿部。‶全ては箱根でシードを取るため〟。その強い覚悟から発せられた言葉はやがて言霊となった。復路の7区に出走を果たし、チームは5年ぶりにシード権を獲得。さらに区間新記録というおまけまで付いてきた。来年度は3位を目標に据える明大競走部。その礎を築きあげたのは、まぎれもなくこの男だろう。
[川和健太郎]
≪番外編≫
◆ソフトテニス部・米沢要(営4=能登)
「ずっと日本一を目標にしてきてやっと最後に取れて、自分がやってきたことに意味があったんだなと思います」
◆準硬式野球部・千田京平(営4=花巻東)
「この仲間がいたからここまで頑張れましたし、自分が生活していくうえでのエネルギーでした」
◆ラグビー部・山﨑洋之(法4=筑紫)
「リアクションするのは後輩だけじゃなくて同期もすること」
※本企画は23日までの10日間、連日連載いたします。明日もお楽しみに!
関連記事
RELATED ENTRIES