(17)日本学生氷上競技選手権・3位決定戦後インタビュー 磯部裕次郎

GK磯部裕次郎主将(政経4=武修館)

――今試合を振り返っていかがですか。

「最後勝って1年間を締め括れたというのは良かったです。正直心の底からは喜べない部分もあります。でも、今年の明治はすごい良いチームだったというのは証明できたと思うので、キャプテンとしての役割を少しは果たせたかなと思います」

 

――どんな気持ちでゴールを守っていましたか。

「点数決められないようにすることでしか勝利には貢献できないので、守ることだけを考えていました。最後だからとか気負いすぎないように、いつも通りにやろうとしました。僕らは一生懸命にやって、背中を見て何かを感じ取ってくれれば良いなと思っていました。最後に後輩たちが活躍して点数を取ってくれたので、頼もしい後輩たちがいてくれて良かったなと思います」

 

――最後の円陣ではどんな話されましたか。

「感謝の気持ちです。『こんなキャプテンについてきてくれてありがとう』と言いました」

 

――どんな4年間でしたか。

「いろんなことがありました。(3年の)ケガが一番大きかったですね。そこから4年目、この1年間頑張れたのは間違いなく香田凌辰(政経3=白樺学園)という存在が大きかったですし、励ましてくれる同期がいて、後輩たちも応援してくれました。色々な人に支えられてできました。OBの高橋瞬(平31政経卒)であったり、松本昂大(平31商卒)だったり、府中祐也(平31商卒)だったり、梅村宏輔(平31政経卒)だったり、相馬秀斗(平31法卒・現H.C.栃木日光アイスバックス)みんな連絡をしてくれたりしてくれたので、それがキャプテンとして1年間持ちこたえられた理由かなと思います」

 

――キャプテンとしては苦しいことの方が多かったですか。

「ずっと苦しかったです。やっと解放されたというか。みんなが助けてくれたからどうにかやってこれたので、同期にはすごく感謝しています。同期が一番心強かったです」

 

――一番の思い出を聞かせてください。

「ケガが一番ですね。人生で初めてのケガで、ずっと出られなくて、復帰してもレギュラーを取れなかったので。でもそのケガで自分の価値観も変わって、大きく成長できました。自分のことだけ考えていたのが、周りを見られるようになったし、だからこそキャプテンをやりたいという気持ちも芽生えました。ホッケーで貢献できない分、何ができるかを考えて、練習の時間以外のところでしか仕事ができなかったので。そういう部分から成長できた大きな1年でした」

 

――同期の皆さんへ思いを聞かせてください。

 「涼希(池田・政経4=北海)には本当にたくさん助けられました。チームキャプテンとゲームキャプテンを分けての今年のチームは難しい部分もあったけれど、涼希がいたからこそいいチームになれました。ありがとう。佳成(宮田・法4=白樺学園)は変わらぬキャラクターで明るく厳しくやってくれて、佳成自身も悩みながら色々助けてくれたこと感謝しています。本当にありがとう。ミッチ(京谷充洋・政経4=北海道清水)は中学からの付き合いで、遠征では常に同じ部屋で寡黙ながらも一番ホッケーが好きで誰よりも練習していて、ビックリスペクトです。ずっとミッチのプレースタイルが好きでした。ありがとう。将希(田中・文4=武修館)、高校からずっと一緒でふざけて絡んだりして楽しい時間をありがとう。試合前の円陣ありがとうね。君の名はヒヒマル。大護(瀧本・法4=駒大苫小牧)、帯氷時間は少なかったけれど、チームのためを思って声をかけ続けてくれて、大護の存在はとても大きいものでした。らぶちゃんです。ありがとう」

 

――明大を選んで後悔はありませんか。

「1年目から明治に入ったことは誇りに思っていたし、こんな素晴らしいチームは他にはないと思っています。最後4年生になって、後輩たちに少しでも明治に入って良かったと思ってもらえればうれしいです」

 

――ありがとうございました。

 

[藤里陽]