
(55)箱根直前特集⑭ 小袖英人インタビュー
箱根まで残りわずか。夏以降、箱根予選会、全日本大学駅伝、11月の記録会と奮闘が光った下級生。エース・阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)ら4年生も、最後の舞台に向けてこのままではいられない。チーム一丸となり、5年ぶりシード権をつかみ取る。
今特集では、箱根に向けた座談会の模様や14日に行われた合同取材での選手コメントなどなど全24回にわたりお届けします!
第14回は小袖英人(政経3=八戸学院光星)のインタビューです。(この取材は12月14日に行われたものです)
――今の状態はいかがですか。
「富津での合宿では故障していましたが、やっと今日ポイント練習に復帰できたので、足にはもう不安はありません。しっかり体調管理をしながら調子を合わせていければと思います」
――今シーズン春から振り返っていかがですか。
「トラックシーズンでは5000メートルと1万mで自己ベストを出して、関カレでも8位入賞することができて、順調にトラックシーズンを終えることができました。駅伝シーズンでは、箱根予選で納得できる走りをできず悔しい思いをしました。次の週の全日本では1区を任されて区間5位という結果でいい走りができて、箱根に向けてそれを自信にしていきたいなと思います」
――今シーズン克服した課題はありますか。
「自分はもともとスピードがなかったので、スピード練習の質を普段から上げて5000メートルで自己ベストを10秒以上更新できたので、スピード強化ができたのではと思います」
――箱根での目標順位を教えてください。
「区間5位以内、それとトップと15秒差をつけられないようにするのが目標です」
――チームでの自分の存在の変化を、阿部主将が不在のなかで感じたことはありますか。
「今までのチームは阿部さんに頼ってばかりで、次は自分がエースになってやるという気持ちで1万mでも秋に自己ベストを更新できました。阿部さんの次のエースに自分が近づいたのではないかと思います」
――チーム内でライバル意識を持つ人はいますか。
「同学年には負けたくないですし、1つ下にも鈴木聖人(政経2=水城)、手嶋杏丞(情コミ2=宮崎日大)と強い選手がいるので、そういう選手にも普段から負けたくないなとは思っています」
――阿部さんがいない時のチーム状況はどのような雰囲気でしたか。
「夏合宿始まる時に、山本佑樹駅伝監督から予選会と全日本には間に合わないと言われて、そこをどう考えるかはお前ら次第だと話をされました。その時、自分がエースになってやろうとか、自分が駅伝を走る、と思った選手が多くいました。自己ベストの更新はもちろん、チームのなかでも阿部さんがいないから3、4年生で引っ張っていこうという声も出ました。今までは阿部さんに頼りきりでしたけど、チームは変化したと思います」
――昨年度の箱根ではチームとして何が足りないなと思いましたか。
「区間順位が悪かった選手は体調不良だったり、そういうことが原因で走れなかった選手も多かったので、普段からの生活とか食生活や睡眠だったり、焦りともしっかりやっていかないといけないなと思いました」
――全日本でも話に出た競り合いの弱さは克服できましたか。
「今日の練習とか見ても、競り合いとかは普段の練習からやっているので、少しずつ克服できていると思います」
――昨年度の今ごろと比べると何か変化はありますか。
「故障してしまったので練習が積めていませんが、それくらいしか変化はないですね」
――練習の積み残しはありますか。
「夏から積み上げてきたものがあるので、それを信じて体調管理をしっかりやっていけたらなと思います」
――自信のほどはいかがですか。
「残り2週間で調整していけば箱根でもしっかり走れると思うので、自信を持ってスタートラインに立てればと思います」
――小袖さんにとって箱根とはどのようなものですか。
「日本で一番注目される駅伝なので、そういう意味では活躍したいなと思います」
――最後に意気込みをお願いします。
「昨年度はチームに貢献できず悔しい思いをしているので、今年は何としても貢献してみんなでシード権を獲得できればと思います」
――ありがとうございました。
[金内英大]
箱根駅伝まで、あと6日。
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