(45)箱根直前特集④ 本橋佳樹主務インタビュー

2019.12.22

 箱根まで残りわずか。夏以降、箱根予選会、全日本大学駅伝、11月の記録会と奮闘が光った下級生。エース・阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)ら4年生も、最後の舞台に向けてこのままではいられない。チーム一丸となり、5年ぶりシード権をつかみ取る。 

 

 今特集では、箱根に向けた座談会の模様や14日に行われた合同取材での選手コメントなどなど全24回にわたりお届けします! 

 

 第4回は本橋佳樹主務のインタビューです。(この取材は12月7日に行われたものです) 

 

本橋主務

――ここまでを振り返っていかがですか。

「入学するまで僕たちは強い明治大学を見ていたんですけど、箱根に行けなかったたり、シード権をなかなか取れない3年間で、想像とは違ったここまででした。その中でも今年は阿部を中心に頑張ってきたと思います」

 

――4年生はどのような学年でしたか。

「みんな色が濃いんですけども、阿部は主将としてチームを引っ張り、ムードメーカーとしても佐々木(大輔・営4=八千代松陰)や中島(大就・商4=世羅)が活躍してくれています。最後に全員が本調子で駅伝シーズンを迎えられなかったのは悔しかったですが、全体的にチームのことを考えて動ける4年生でした」

 

――本橋さんは部員の中でどなたと仲が良かったですか。

「南(俊希・政経4=鹿児島城西)ですね。でも1年のときはけっこう仲が悪くて、全く話していませんでした(笑)。たぶん仲が悪くなった原因は僕が部屋のゴミ捨てを南に任せていたからだと思います。そこから仲良くなったのは自分と南で共通する仲良い先輩がいたからで、その先輩を経由して仲良くなった感じです(笑)」

 

――後輩の活躍はいかがでしょうか。

「かなり活気がありますね。特に2年生の金橋(佳佑・政経2=札幌山の手)、鈴木(聖人・政経2=水城)、手嶋(杏丞・情コミ2=宮崎日大)は三本柱として成長しています。1年生も小澤(大輝・政経1=韮山)、加藤(大誠・営1=鹿児島実業)、櫛田(佳希・政経1=学校法人石川)は台頭してきていますが、例年に比べて伸びた選手が多いので、上への良い刺激になると思います。また今年1年間見ていて、鈴木についていった選手が全員伸びているなと思いました。鈴木はとてもジョグが速いんですが1、2年生はそれを見習って秋以降結果を出した感じがします。どこまでもストイックな阿部を目標にしていた鈴木が成長し、鈴木を指標にしていた同期や後輩が伸びるという良い循環がチームの中で起きています」

 

――競走部ツイッターにある「令和で起こす明治維新」の起源は何ですか。

「マネジャー同士で新しいハッシュタグを模索しているときに、法大記録会で小袖(英人・政経3=八戸学院光星)が組1着をとってなんか頭に閃きました。その時は4、5月でちょうど令和がピックアップされていたので、明治維新と合わせたら『とても語感いいやないかい!』となりました(笑)。明治維新を起こした志士のように今の明治大学として駅伝で革新を起こしたいという思いが込められています。それがシード権でも個人の区間賞でも明治の活躍であれば何でもいいです。ただシード権とったら『令和で起こした一回だけ明治維新』って言うハッシュタグ使いたいと思います(笑)」

 

――これから箱根までに向けて、お願いします。

「これから限られた時間の中で、どれだけ練習を頑張っても結果は変わらないかもしれないので、大事なのは健康面や選手のメンタル面だと思います。やはり体調管理の重要性を部員に認知させること、また気持ちによって結果は変わると思うので、どうしたら選手の気持ちが乗るかを考えていきたいです。自分のやったことは結果からでは見えませんが、選手のために陰から支えていきたいと思います」

 

[綾部禎]

 

箱根駅伝まで、あと11日。