(42)箱根直前特集① 4年生座談会(南俊希、佐々木大輔、中島大就、中山陽平)

2019.12.21

 箱根まで残りわずか。夏以降、箱根予選会、全日本大学駅伝、11月の記録会と奮闘が光った下級生。エース・阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)ら4年生も、最後の舞台に向けてこのままではいられない。チーム一丸となり、5年ぶりシード権をつかみ取る。

 今特集では、箱根に向けた座談会の模様や14日に行われた合同取材での選手コメントなど全24回にわたりお届けします!

 

第1回は佐々木大輔(営4=八千代松陰)、中島大就(商4=世羅)、中山陽平(文4=豊川)、南俊希(政経4=鹿児島城西)の座談会です。(この取材は12月7日に行われたものです)

 

――ここまでを振り返っていかがですか。

南(以下、南):1、2年生次は大きなケガなく練習を積んでいって、自分の中でそれなりに成長を実感できました。しかし3、4年になってケガが増えてきて、その壁を最後の1年で超えられなかったのは残念です。

佐々木(以下、佐):僕は4年間、楽しかったです。高校時と比べ、伸び伸びと練習できました。3年次に1万メートルで28分台を出し、全日本駅伝にも出走できて、ある程度は充実できていたのかと。おそらく最後の箱根は走れなく、悔いこそ残りますが、今までやってきたことには胸を張れると思います。

中島(以下、中島):3、4年と全く結果を出せなかったので仕方ないなという感じです。3年になってから自分が甘くなったのか分かりませんが、あまり走れていなかったので、この悔いある2年間を実業団で生かそうと思います。

中山(以下、中山):悔しさの残る競技生活でしたね。高校はそれなりに順調にタイムを伸ばしていましたが、大学に入ってからはケガばかりで上手く練習を積めませんでした。大会でも思うような結果が出せず、駅伝メンバーにも全然絡めなかったというのが悔しかったです。

 

――同期はどのような存在でしたか。

佐:僕は中山が一番印象深かったです。

中山:嘘つけ(笑)

中島:一番の思い出は朝ごはんですね。1週間に6回、そこで中山と顔を合わせるんですけど、その度に名言が飛び出すんですね。同期というか神です。

佐:陽平の一番の名言は成人式のときに言った「あ〜俺の周り陰キャばかり」ですね。

中島:陽平が陽キャすぎて、周りがついてこれなかったらしいです。

中山:もうめちゃくちゃに言っていますね、盛りすぎだ(笑)

南:4年生はみんな個が強いなか、ミーティングとかで意見のぶつかり合いとかあるんですけど、そういうピリピリした雰囲気を陽平が良い意味で落ち着かせていたと思います。

 

――阿部主将はどういう人でしたか。

佐:見たまま変な奴です(笑)。本当にぶっ飛んでいます。競技はとても真面目で最初は尊敬していたんですけど、接していくうちにネジが一本外れていることに気づきました。

南:突拍子もないこと言うよな。

佐:人間の欲望の話とかしますね。

中山:印象を悪くするな(笑)

中島:エネルギーのある人間なので、エンジンかかると止まらなくなります。普通は何かしら妥協するじゃないですか。でもエンジンが有り余っているので、どこまでも本気で取り組む主将です。

 

――仲の良い後輩はどなたですか。

佐:1年の富田(峻平:営1=八千代松陰)ですね。とにかく真面目で、今は東京色に染めています。

中島:富田に取材しに行くときは「尊敬している先輩は誰ですか」と聞いたほうがいいですよ。

佐:もう富田は佐々木教に入っています(笑)。噂によると朝の8時になったら僕の方を向いて、黙祷するらしいです。

南:黙祷はしないだろ(笑)

 

――これから箱根向けて、お願いします。

南:下級生が気持ちよく練習できるように今以上に環境を整えてあげたいです。また後輩たちに残せることがあれば良いと思います。

佐:残り一ヶ月なので、サポートできるところはサポートして、箱根で走る人が集中できるように僕たち4年生か手助けしていきたいです。

中島:僕も同じですね。必死にサポートしていこうと思います。

中山:僕もみんなと同じになってしまうんですけど、出走する選手が良いパフォーマンスを発揮できるようにサポートしていけたらと思います。

 

――ありがとうございました。

 

[綾部禎]

 

箱根駅伝まで、あと12日。