(57)全日本選手権 演技後インタビュー 男子SP、アイスダンスRD

 熱戦が続く全日本選手権。男子SP(ショートプログラム)で山隈太一朗(営1=芦屋国際)が15位、FS(フリースケーティング)進出を決めた。鎌田英嗣(営4=獨協)は26位と力を発揮することができず、アイスダンスの嶋崎大暉(商4=明大中野)は初の全日本の舞台で躍動した。演技後の選手のコメントをお届けします。

 

鎌田英

――演技を振り返っていかがですか。

 「楽しかったです。こう言うと甘えかもしれないですが、全日本に運がなかったというか、精一杯やったつもりなので、何事でも自信を持ってやれると思います」

 

――今シーズンの挑戦がこれからの人生にどのように生きると思われますか。

 「全力で挑む気持ちと、ここぞと言うときに頑張り切る力というのは確実に身についてきたと思います」

 

――鎌田選手にとって全日本はどのような舞台でしたか。

 「昔は出られて当然という気持ちがありました。そして全日本の舞台を勝ち抜いて日本代表として戦おうという代表争いの試合のつもりで臨んでいた時期もありましたけれど、そんな簡単ではない戦いになってきて、この3、4年間は出るだけで意味のある、とても高いレベルの試合となってきたと実感しました」

 

嶋崎、枝村優花(日大)

――演技を振り返っていかがですか。

 「楽しかったの一言に尽きます。その中でもミスやもっとできること、もっと出せることがたくさんあるので、それは明後日への課題です」

 

――初めての全日本選手権でしたが。

枝村:「とても緊張しました」

嶋崎:「こんなの初めてぐらい?」

枝村:「いや、それはないです。基本的に楽しく、練習で入った瞬間に素晴らしい景色だったので、まずそこで2分50秒踊れることが楽しみでしょうがなかったです。それでもやはり試合が始まる前は緊張しました」

嶋崎:「お客さんにアピール、そして自分たちの世界を外に出すということに重きを置いてきましたが、お客さんが笑顔になって下さり、目線を送ると笑顔になって下さったりして、それがとても嬉しく、お客さんと一体になって滑れていると感じました」

 

山隈

――演技に入る前の気持ちはいかがでしたか。

 「いつも通りの気持ちではいましたし、自分を見失ったわけではないですが、攻められなかったなという感じです」

 

――ジャンプにミスがありましたが。

 「恐らく全体として見たときにはそんなに悪くはないと思いますが、着氷の時に不自然な降り方になってしまいました。フリップは絶対失敗してはいけないというプレッシャーが良くない方向に向かってしまいつらいです。しかし、あと何々すれば良かったという後悔よりも純粋に悔しい方なので本当に練習してきましたし、まだフリーが残っていて順位的にも上に進めるので、とにかくフリーでお見せできることをやりたいです。かなりレベルが高い試合になっていることは順位を見てもわかりますし、10位まで10点差あったので、どこまでいけるか分からないですが、自分が少しでも良い気持ちで臨めるように頑張りたいと思います」

 

――どのようにフリーへ向けて気持ち切り替えていきますか。

 「とにかく12番を目標にするしかなく、やはり自分の中でプライドもあり、これからそれが邪魔もしてくると思うので、そのあたりと戦いながら、『あ、追い上げてきたな』と思ってもらえるようにしたいです。どのようにすればメンタルが戻るかははっきりとわからないですが、とにかく次の練習までは落ち込んで、そこからどのようにやっていくかやりながら考えたいです」

 

[大西健太、青木優実]