
(17)~インカレ直前特集~ 4年生対談③(小野寺・川上)
総理大臣杯、関東大学1部リーグ戦と2冠を果たし、堂々の関東地区第1代表として11年連続19回目の出場となるインカレ。本特集では12月7日から全7回で、4年生3組の対談、4年生マネジャー対談、主将主務対談、栗田大輔監督のインタビューをお届けします。明大の初戦である14日の前日には展望記事を掲載します。
第3回は、川上優樹(政経4=矢板中央)、小野寺健也(商4=日大藤沢)の4年生対談をお送り致します。(この取材は12月8日に行われたものです)
――今シーズンここまでを振り返っていかがですか。
川上:リーグ戦と大臣杯を優勝できて、アミノも取れて天皇杯は川崎フロンターレに負けましたが、コンスタントにいい結果を出し続けているので、それは非常にいい点だと思います
小野寺:出ている学生の大会は全部取っているのが今の明治の現状で、ここまではチームとしてはうまく合っています。まだインカレは残っていますが、自分たちにとっていいシーズンになっていると思います
――大学4年間を総じて振り返りをお願いします。
小野寺:個人として試合に出始めたのは4年からで、これまではずっとIリーグでセカンドという立ち位置でずっとサッカーをやってきました。こうやって4年になって積み重ねてやってきたことが結果にも出始めている中で、最後の年で試合に絡めていることが自分としてうれしいことです。過去をどうこう言っても変わらないですし、4年という自分たちの代になって結果が出ていることも、このタイミングで試合に出始めるようになったのもすごくうれしいです
川上:自分も4年から試合に出始めて、それまでずっとセカンドでやってきました。一番最初の公式戦に出るときに不安はなかったですし、それは1、2、3年でやってきたこともあるので、そんなにビクビクしながらプレーをしていたわけではないです。こうやって4年になってその積み重ねというのが最後、インカレでどんな形でもいいので発揮できたらいいと思います
――4年間で一番印象に残っている試合を教えてください。
小野寺:3年次のリーグの駒大戦で始めてサブに入って、最後2-0の状況で入ったのですが、そこから2-2に追いつかれて引き分けで終わったという試合です。自分としては初めての公式戦出場で、駒大の特徴から自分がサブに入ると言われていたので、準備していましたが、そこで力を発揮できず、そこからセカンドへまた戻されました。戻された週に栗田大輔監督からこういう駄目な状況が成長するチャンスと言われたのが一番響きました。あの一戦があっての今があるので、その試合が自分として心に残った試合だと思います
川上:専大戦です。自分はベンチスタートでしたが、最後にFWでパワープレーとして出してもらいました。出るときに栗田監督から1点取れと指示が出たので、最後の最後に点を決めて逆転で勝てたというのは良かったと印象に残っています
――今の4年生はどのような代でしょうか。
川上:ノリと勢いがすごいです
小野寺:基本明治はそうですね
川上:安部(柊斗・政経4=FC東京U―18)、森下(龍矢・文4=ジュビロ磐田U―18)、中川(諒真・農4=浜松開誠館)を筆頭にノリと勢いがあって、基本的にみんな明るいです。あまりネガティブな人はいないです。いや、いけるっしょみたいなって感じです
小野寺:できるかできないかの五分五分でもこれはいけるみたいな(笑)
川上:ポジティブな考えが多いです。明るいです
――同期の中で推したい部員はいますか。
小野寺:東山(亮・営4=東京ヴェルディユース)と森下ですかね。森下は訳のわからない不意の森下の世界があります。森下の世界観がよくわからないですが、それが面白いですね(笑)。東山は、4年の何人かでよみうりランドに行ったんですよ。そのときに東山が絶叫に乗れなくて、他にも乗れない人が何人かいたんですけど、どうせ来たなら乗ろうってなって、結局乗ることになりました。それで結構並んでいて、残り自分たちの目の前ってところで東山がやっぱやめるわって下に降りていったんですよ。そのときにみんな、は?って(笑)。お前寮長なのにそんなに弱いのってなりました(笑)
川上:びっくりした。そんなことで寮を守れるのかお前は?って(笑)
小野寺:そこで東山の本当の弱さを知っておもしろかったです
川上:中村帆高(法4=日大藤沢)です。同じニーハイ族なので(笑)
小野寺:(選手としては)安部ですね。彼が試合で一緒にやっていると安心感あるし、普段とは計り知れないほどのギャップがあって、オンオフがしっかりしています。プレーもしっかりやってくれますし、一番そこは信頼できるプレーヤーの一人だと思っています
川上:(選手としては)自分は瀬古(樹・政経4=三菱養和SCユース)です。自分らがボールを持っているときに、どんなに苦しい状況になっても絶対瀬古が顔出してくれたりしてくれるので、そこは自分が一番瀬古に頼っていると思います
――今季の守備を総じて振り返りをお願いします。
小野寺:守備はチームとしてやるものですし、最後ゴールの前で体を張ったりするのは自分たちの役目です。チーム全体としてそれぞれが守備意識を持って運動量であったり、立ち位置であったりみんなが理解しているからこそ継続的な3―2―3―2というフォーメーションをできているのが今季です。守備の理解度がないと難しいフォーメーションなので、それぞれの選手が考えたり走ったりという部分でやっているからこそできたのかなと思います。自分たちが最後にボールを奪うことも、その前の選手の頑張りもありますし、全てが自分のおかげではないですし、みんなが頑張ってくれたからこそできたのだと思っています
川上:前が走ってくれているからこそ取れるので、ディフェンスだけで守っているというのはこのチームは誰も思っていないと思うので、全員の頑張りがあったからこその結果なのではないかと思います
――最後に、インカレへの意気込みをお願いします。
小野寺:近年、インカレを取れていないので、絶対インカレを取りたいです。今季こういう結果が出ていて、最後にどこかの大学が出てきて自分たちが負けたら、その大学が終わり良ければ全て良しみたいな感じになるので、自分たちが何もの残らないという感じが一番嫌です。今年は全大会を明治の年にしたいと思っているので、インカレは絶対に取りたいです
川上:過密日程なので総力戦になると思います。今までやってきたことを全員が発揮して今年は明治の時代だったという感じで終わらせられるように頑張りたいです
――ありがとうございました。
◆川上 優樹(かわかみ・ゆうき) 政経4、矢板中央、184センチ・72キロ
◆小野寺 健也(おのでら・けんや) 商4、日大藤沢、184センチ・77キロ
次回は4年生マネジャーの対談をお送りします。
更新は明日12月10日です。お楽しみに!
インカレ初戦まであと5日!
[佐々木崚太]
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