
(15)~インカレ直前特集~ 4年生対談①(加藤大・中川・森下)
総理大臣杯、関東大学1部リーグ戦と2冠を果たし、堂々の関東地区第1代表として11年連続19回目の出場となるインカレ。本特集では12月7日から全7回で、4年生3組の対談、4年生マネジャー対談、主将主務対談、栗田大輔監督のインタビューをお届けします。明大の初戦である14日の前日には展望記事を掲載します。
第1回は、加藤大智(商4=名古屋グランパスU―18)、中川諒真(農4=浜松開誠館)、森下龍矢(文4=ジュビロ磐田U―18)の4年生対談をお送り致します。(この取材は11月29日に行われたものです)
――今シーズンここまでを振り返っていかがですか。
中川:総理大臣杯とリーグ戦を取れたことは良かったです。近年はインカレを取れていないことが多く、出来は良くても結局最後悪かったら何の意味もないと思うので、インカレに向けてやらないといけないと思います
森下:自分の感想になりますが、夢を見ているような感覚でこんなにうまくいくなんて1年生の頃には思ってもいなかったので、本当にここまでは最高のシーズンを過ごしていると思います。川崎フロンターレ戦は1年生の頃には想像もつかなった大舞台でプレーしましたし、僕たちはユニバーシアードに行って本当にみんなが良い経験をしているので、それをインカレ優勝にどう持っていくかが重要だと思います
加藤大:自分もほぼ完璧だと思っていて、天皇杯以外は全てのタイトルを取っているので、結果としても出ています。サッカーの内容も例年に比べて質が高いので、サッカー面に関しては非常に良いシーズンだと思います。私生活では4年生を中心にこれまでのあり方を変えたりしていますが、まだまだそこは発展途上でここからまた後輩たちが良い形にしてくれればと思います
――リーグ戦を終えて感じていることはありますか。
中川:優勝が決まった後の試合で勝ち切れていない試合が多いので、そこが自分たちの甘さだと感じています。優勝までうまくいって良かったですが、その後に緩くなった部分がありました。3年前も優勝が決まって負け始めてしまったので、それをしないようにと話していましたけど、やはり結果が伴わなかったので、自分たちの甘さかなと思います
森下:僕は結構ポジティブ思考なので、総じて良かったというか嬉しい思い出しかないと思っています。最初は1-0とかや1点差で勝つことが多くて、すごく難しい試合が多かったですけど、段々積み重ねることで勝ち方まで意識できるようになったところは、勝つだけに甘んじるのではなく、追求するところを明大に感じました。僕たちも成長しながらこのリーグ戦を乗り越えてきたと思います。でも最後の方は駄目になってきてしまったので、そこはしっかりリフレッシュしながら最後にビシッと決めてインカレ勝ちたいと思います
加藤大:前期が始まってから本当に簡単な試合はなくて、途中から勝てるという自信がついた時にさらに上のサッカーを目指せたのは、リーグ戦のおかげでした。勝っていく中で成長できたと思いますが、後期に関しては明大対策でうちの良さを消してくることが増えました。それでも勝てていましたが、良い形での勝ち方ではなくて、インカレでまた明大対策をされてきたときにしっかり試合の中で修正できるかだと思います。後期は失点が多かったので、前期5失点で折り返した中で後期9失点は少しいただけないかなと思います
――4年間で印象に残っている出来事はありますか。
森下:出来事なんて200個くらいあるね(笑)
中川:大臣杯の優勝後のやつは?
加藤大:今年の大臣杯の決勝の次の日に4年生全員で熱海に行くみたいな話を大臣杯が始まる前からしていました(笑)
中川:決勝に行って優勝することを見込んで熱海のコテージを1カ月前くらいから予約していましたね(笑)
加藤大:大臣杯優勝した夜だけ大阪のホテルで寝て、次の日出発みたいな。そのまま熱海に行きました
中川:なのでもしどこかで負けたらキャンセル料がかかるので、それがちょっとしたモチベーションになりましたし、有言実行できたので今年だとそれが印象に残りました。他にも仕事とかだったらいっぱいあるよね
加藤大:坊主とか(笑)
森下:楽しかったな坊主。全員でバリカン使って坊主にしましたね。みんなでサッカー部の倉庫に集まってバリカン2台で刈り合いました。東山亮(営4=東京ヴェルディユース)の髪が固すぎてバリカンが全然進まなくて坊主にするのに何時間かかるんだっていう思い出が楽しかったですね(笑)
――4年間で印象に残っている試合は何ですか。
森下:天皇杯予選準決勝の東京武蔵野シティFCですね。ラスト3分くらいで2点取りましたけど、あれはすごくうれしかったですね。実際に天皇杯終わったわみたいに思っていたので、まさか逆転勝利できると思わなかったです
中川:今年の大臣杯優勝もうれしかったですけど、それより個人的には去年の大臣杯優勝
の方が印象深いですね。自分は試合も出ていなくて、メンバーが当日発表された時に外れて結局バックアップでしたけど、自分が試合に出ていなくても本気で喜べたので、印象深い試合かなと思います
加藤大:去年のIリーグのチャンピオンシップの中大戦で全国大会を決めた試合です。その時に自分がPKを止めたので、4年生を全国大会に連れてきたみたいな試合だったので印象に残っています
――インカレへの意気込みをお願い致します。
中川:学生最後の大会で明大としても最後になるので、自分が出る出ない関係なしに出たら全力でやります。出られなくても自分のやっている姿勢を後輩が見て何か感じてくれたら自分は本当に明大で4年間やってきて良かったなと感じられると思うので、いつ後輩が見ても恥じないように普段の私生活も練習からもしっかりやりたいです。一緒にやってきた同期と出る最後の大会なので熱い思いを持って最後に笑って終われるような大会にしたいと思います
森下:インカレを優勝することは大前提になってくると思います。そしたら僕たちの心が揺れるのは当たり前だと思いますけど、試合を見に来てくれたり応援してくれたりする人たち全員の心を震わせられるゲームを12月22日に見せたいです。もう一つは後輩たちに僕らの背中を見てもらって本当に明大はすごいと感じてもらえれば最高の終わり方になるなと思うので、絶対に優勝したいと思います
加藤大:3冠はまだ明大は成し遂げたことがないので、歴史を塗り替えるという意味でも本当に全力で取りにいきたいと思います。後輩にも最後まで勝ち続けられるチームはこういうチームだということをしっかり示して卒業していきたいと思います
――ありがとうございました。
◆加藤 大智(かとう・たいち) 商4、名古屋グランパスU−18、180センチ・70キロ
◆中川 諒真(なかがわ・りょうま) 農4、浜松開誠館、180センチ・70キロ
◆森下龍矢(もりした・りょうや) 文4、磐田西、ジュビロ磐田U―18、170センチ・66キロ
次回も4年生3選手の対談をお送りします。
更新は明日12月8日です。お楽しみに!
インカレ初戦まであと7日!
[木田諒一朗]
関連記事
RELATED ENTRIES