
平田しおり アジア選手権3位入賞 明大生一番乗りで東京五輪内定
◆11・3~11第14回アジア選手権(カタール・ドーハ)▼女子ライフル三姿勢❸平田
明大生の東京五輪代表内定、第1号だ。平田しおり(政経2=金沢伏見)は選考会となるアジア選手権で1169点を出し、ファイナルに進出。3位入賞を果たし、日本人選手最上位となり、国別の出場枠を獲得した。
努力の天才
三姿勢の2番目・伏射を終え、途中経過は2位。残すは立射。「大会前から調子が上がらず、苦しかった」。それでも戦い抜けた要因は「他種目の好成績による心の余裕」。不調を補える総合力で切符を手にした。
代表内定は努力の結晶だ。高校から銃を手にした平田。射撃部はなかったため、射場に通えるのは週末のみ。クレー射撃選手の父と二人三脚で技術の向上に努めた。「自分が五輪なんて全く想像できなかった」。転機は今年2月にインドで行われたW杯だった。世界のトップスナイパーを相手に、平田は7位入賞。当時の自己新記録をたたき出した。「ここから五輪を意識できるようになった」。その後は、大学の大会に出場する傍ら、国際大会で世界各地を転々とする日々。「本当に大変だった」。それでも「五輪が手に届くところにある」ことを原動力に、自己研鑽(けんさん)に励んだ。
「ここまで来たからには金メダルを」。今年度も自己新を記録し続け、まだまだ成長途中。来夏〝JAPAN〟のジャージーを身にまとい、表彰台の頂点に立つ。
【上松凜助】
♥平田しおり(ひらた・しおり)石川県出身。160㌢
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