
(33)~FINAL CHALLENGE~ 坂本龍哉「めげずに頑張っていれば評価される」
「真価が問われる代」。武井日向主将(商4=国学院栃木)は今年の最上級生についてこう語る。苛烈極まる対抗戦、そして連覇の懸かる大学選手権へ。激戦のさなか、4年生一人一人に今シーズンに懸ける思いについてうかがった。
第8回は坂本龍哉(商4=国学院久我山)のインタビューをお送りします。(この取材は9月29日に行われたものです)
――ジュニア選手権・帝京大戦(●0-61)の敗北をどのように受け止めましたか。
「終わってしまったことは仕方がないと。これからどうしたら良いかということをみんなで考えて、切り替えてやってきました」
――これまでの4年間を振り返っていかがでしたか。
「僕自身ケガが多くて、苦しい時期もありました。強い明治に憧れて入学してきて、昨年優勝したことで昔の強かった明治に少しずつ近づけていると思います。明治で4年間ラグビーをしてきたことで、成長できたと思うので良かったです」
――この4年間で具体的にどんなところが成長しましたか。
「プレーではフィジカルも強くなったし、フィットネスのところもあまり走れなかったのが走れるようになりました。メンタルでも目の前の試合にどう取り組むかというのを、先輩方から学んできて、成長できたと思います」
――外岡悠太郎選手(平31商卒・現あいおいニッセイ同和損保タフウルズ)を尊敬していると伺いました。
「中学、高校からずっと一緒にプレーしてきました。これまでずっと見てきて、きついときでも体を張ることができるし、チームが苦しいときに頑張れる選手なので、すごく尊敬しています」
――どんな4年生になろうと心掛けてきましたか。
「1~3年生がついていきたいと思えるような4年生になりたいと思います。そのためには細かいところから手を抜かずに頑張らなければいけないと思っています。そうやって細かいところを突き詰めて、スキのない4年生になりたいです」
――4年生になって変わったことは何ですか。
「昨年はずっと引っ張ってもらう立場だったのが、今年は引っ張らなきゃいけなくなりました。昨年の4年生が良いお手本になってくれていたので、それにならいながら〝detail〟の部分、細かい部分をこれから頑張って上げていって、昨年よりも良い形になれば良いと思います」
――今後、どんなプレーでアピールしていきたいですか。
「もう残りの試合も少ないですが、頑張って体を当てて前でファイトするということをやっていきたいです」
――今、下のカテゴリーで戦っている下級生に伝えたいことはありますか。
「明治では上のチームにいても下のチームにいても、コーチたちは絶対に見てくれています。そういうところでいかに頑張れるかというのが評価につながるのだと思います。シーズンの終わりに近づいて、ジュニア選手権も終わったら、下のチームは試合がなくなってしまいます。それでも明治は全員で練習をやっていますし、コーチたちも最後までしっかり指導もしてくれます。昨シーズンも1月7日の大學選手権決勝の前日まで全員で練習をしていました。めげずに頑張っていれば評価されると思うので、努力を続けてほしいです」
――ありがとうございました。
[藤里陽]
◆坂本 龍哉(さかもと・たつや)商4、国学院久我山高、188センチ・112キロ
ジュニア選手権では東海大戦以降2試合連続でスタメン入り
次回は笹川大五選手のインタビューをお送りします。
関連記事
RELATED ENTRIES