(31)~FINAL CHALLENGE~ 釜光太郎「チームを底上げできるような雰囲気づくりを」

2019.10.18

真価が問われる代」。武井日向主将(商4=国学院栃木)は今年の最上級生についてこう語る。苛烈極まる対抗戦、そして連覇の懸かる大学選手権へ。激戦のさなか、4年生一人一人に今シーズンに懸ける思いについてうかがった。

 

第6回は釜光太郎(商4=明大中野)のインタビューをお送りします。(この取材は9月29日に行われたものです)

 

――今のチームの雰囲気はいかがですか。

 「今年に入って全員でチームを引っ張ろうという雰囲気ができてきています。先週の帝京大ジュニア戦から4年生を中心に変わろうという意識を持ってやってきていています。チームでミーティングも重ねていて、通常のミーティングもありますが、それ以外にも自分たちからミーティングをしています。試合に向けての準備というところがしっかりとできているんじゃないかと思います」

 

――釜選手のチームでの役割は何ですか。

 「今はルビコンとペガサスにチームが分かれていて僕はルビコンにいるんですが、どうしても(学年が)下の人たちが多いので、そういったところで少しでもやりやすい環境をつくっていかないといけないなという思いでやっています」

 

――ラグビーをはじめたきっかけを教えてください。

 「昔は野球をやっていました。高校に入って高いレベルの部活をやりたいなと思っていて、高校の中で強い部活がラグビーだったのでそこに興味を持って始めました。野球をやっていた時期は個人の出来が結果に直結するような感じでした。でも、ラグビーは全員が機能しないと勝てないスポーツでした。そういったところはやっていて楽しかったです」

 

――高校時代で一番印象に残っている試合はありますか

 「高校3年の春の久我山(国学院久我山高)との試合です。自分たちの前の年は秋の決勝で56―0くらいで負けてしまって、そこから自分たちの代になって久我山を倒さないと花園にはいけないという気持ちでずっとやっていました。春に向けてずっとやってきた中で最後は全員で勝ち切ることができました。その試合が一番うれしかった試合ですし、印象に残っている試合でもあります」

 

――大学で競技を継続しようと思ったきっかけはありますか。

 「全国大会を目指していた中で花園を懸けた決勝で東京朝鮮に負けてしまって、その悔いが残っていました。もう少し続けてみたいなと思ったのがきっかけです。入部当初から周りのレベルはすごかったです。明大中野は正直全国レベルの学校ではなかったですし、そういった中で花園に出場しているようなトップレベルの選手たちが明治に集まってきました。最初の練習だったりとかは力の差をすごく感じました。山﨑(洋之・法4=筑紫)や山村(知也・営4=報徳学園)はウイングとしてのセンスがすごくてトライにつながるようなプレーがすごくてチームに貢献するプレーヤーです。一つ一つのプレーがトライにつながるような選手です」

 

――今後に向けての意気込みをお願いします。

 「ペガサスのメンバーに少しでも食らい付いていけるようにしたいです。今はルビコンにいますが上のチームをおびやかしていけるように下のチームを底上げをできるような雰囲気づくりをやっていきたいと思います。その中で自分も少しでもペガサスに近づけるようにやっていきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[清水康佑]

 

◆釜 光太郎(かま・こうたろう)商4、明大中野高、174センチ、77キロ

W杯は寮で観戦。選手たちはとても盛り上がっているそうだ。

 

次回は熊田裕太選手のインタビューをお送りします。