
(番外)中村健がJ2・鹿児島ユナイテッドFCへ来季新入団内定!
9月24日、MF中村健人(政経4=東福岡)のJ2・鹿児島ユナイテッドFCへの来季新入団内定が発表された。明大の今季プロ入り内定は、5人目だ。
高校サッカー界で名をとどろかせた男が、プロへ挑戦する。トップ下での的確なゲームメークや右足から繰り出される高精度なクロスが持ち味の中村健。名門・東福岡高の主将として挑んだ高校選手権決勝では、トリックFKを決め一躍注目の的に。超高校級のタレントとして明大へ進学した。しかしそこで待っていたのは、熾烈(しれつ)なスタメン争い。それでも「自分の良さが出せるようになり、信頼を得られた」と次第にスタメンに定着した。迎えた総理大臣杯決勝では、正確なコーナーキックで優勝に貢献。その精密なプレーと貪欲な攻撃姿勢でJ2の舞台を盛り上げる。
――プロ入り内定の心境をお願いします。
「大学に入る前に思い描いていたようにうまくは進んでいません。それでも鹿児島のスカウトや監督は自分を評価してくれて、しっかり自分のプレーを見てくれているので、自分なりにやってきたことが間違っていないということがわかりました。自信を持って、これから大学生活残りまだまだありますが、プロに入ってすぐ通用できるようなトレーニングを積んでいければと思います」
――誰に感謝を伝えたいですか。
「支えてくれた人はたくさんいますが、やはり一番は両親に感謝を伝えたいです。自分は、小中高とサッカーで場所を転々としながらずっと違う県でやってきました。ずっとそれを支えてくれて、自分の夢に一番応援してサポートしてくれたので、両親には感謝したいです」
――故郷・九州へ戻ります。
「自分の地元でプロになれて、そこでお世話になった人たちが観に来やすい環境になりました。プロになって最初に恩返しをできればと思っています。そのためにも来年から即戦力で出て、結果で恩返しできればと思います」
――入団への決め手を教えてください。
「鹿児島のやろうとしているサッカーに共感して、このスタイルでプロで活躍したいという思いと、鹿児島のスタイルが一致し、サッカー理念に共感できるのがいいなと思ったので、鹿児島を選びました」
――どういうサッカー理念が一致したのでしょうか。
「細かいパスをつなぎながらリズムをつくりだして、流れの中でゲームを進めるという、攻撃的なサッカーであるところが自分の共感できる箇所です」
――明大4年間で成長したことを教えてください。
「組織的な守備や、組織としてハードワークをするのは、明大の一員として成長しました。また個人の成長というのを求めて明大に来ました。実際に個の成長というのが見られたので、組織のハードワークというところと、個の成長というところは確実に明大で得られたものだと思います」
――名門・東福岡高では主将を務めましたが、高校時代と大学時代での苦労の違いを教えてください。
「高校は人数が多かったので、全体的にやる人はやる、やらない人はやらないというのが完全にはっきりしていて、個人戦というく感じでした。明大は60人全員で同じ方向を向いてという感じで、組織力というのがとてもあります。組織としての力は明大に来て一番苦労したことですし、一番成長した部分です」
――今の課題を教えてください。
「数字として結果を残せていないところです。ゴールのアシストなどはチームとして機能しているとは思いますが、ゴールみたいな直接的に見える数字で結果を残せていないことを今年の課題として挙げています。それを課題として挙げている中で、自分の意識は少しずつ変わっていって、少しずつ近付けてきているのではないかと思います」
――どんな選手になりたいですか。
「アイデアを出して、観てる人が楽しかったり、ワクワクしてくれるプレーをできる選手になりたいです。その中でも直接的にゴールに絡んだり、ゴールを狙っていったり、がむしゃらにハードワークしつつもアイデアを出してワクワクさせるようなプレーができる選手が理想だと思います」
――プロへの目標をお願いします。
「自分を評価して迎えてくれた鹿児島ユナイテッドFCはJ2ですが、そのチームをJ1に上げるということです。鹿児島にいかに貢献できるかを考えたいです。もちろんサッカー面でもそうですが、人間性やオフザピッチも含めて鹿児島にとって大きな存在になれたらと思います」
[佐々木崚太]
◆中村 健人(なかむら・けんと) 政経4、東福岡、171センチ・65キロ
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