(3)「アシストするのも悪くない」唐津大輔 インタビュー

 実業団の廃部、国内リーグ発足など様々なニュースが飛び交い、革新のときにある日本アイスホッケー界。その中で大学王者として君臨し続けている明大。彼らが見ている景色とは。今回は、関東大学リーグ3連覇を狙う選手たちの心境を伺うとともに、自身のルーツや競技の魅力に迫った。第3回はFW唐津大輔(法1=日光明峰)のインタビューをお送りする。

(この取材は7月18日、9月14日に行われたものです)
 

――明大に進学した理由を教えてください。

 「高校生の時に試合を見て、第一印象でかっこいいなと思って決めました。他の大学とは違ったパス回しだったり、一人一人のスキルの高さに憧れて、絶対ここに入りたいと思いました」

 

――大学生活はいかがですか。
  「思っていたよりも単位が取れていて、良いスタートを切れたと思います。秋学期も頑張ります」

 

――日光明峰高出身のOBと言えば、大津晃介選手(平28法卒・現ひがし北海道クレインズ)がいますが。
  「(明大に進む上で)一番大きかったのは大津晃介さんです。小さい頃から近くに住んでいて、一緒に外でホッケーしていました。ずっと追いかけてきた存在です。少しでも近づけるように頑張りたいです」

 

――高木選手(聖大・文3=日光明峰)とは、どのような関係ですか。
  「何でも言い合える良い関係です。同じ高校の先輩がいるというのはとても頼もしいですし、困ったことがあったらすぐに聞ける先輩です」
 

――チーム内で尊敬している選手はいますか。

 「池田さん(涼希・政経4=北海)です。チームが苦しいときに点数を決めたり、スピードで相手を置き去りにしたり、同じFWとして見習うべき点が多くて憧れています」

 

――競技を始めたきっかけを教えてください。

 「父がアイスホッケーをやっていたので、気がついたら始めていました。幼稚園の年長からやっています。(父は)アイスバックスの前にあった古河電工というチームでやっていました。廃部になったので、その次の年だけアイスバックスでプレーしていました。ポジションはDFでした」

 

――競技を始めた当初からポジションはFWだったのですか。
  「始めた頃からずっとFWです。父に聞いたら、DFは守ってばかりで、失点をしたらDFのせいになるから大変だと。FWも責任がないわけではないですが、どんどん点数を取るポジションをやってほしいということでFWをやらせたと言っていました」

 

――プレースタイルを教えてください。

 「高校生のときまでは、人の真似をするのが好きなので、上手い人の色んな技を取り込んでいました。でもやっぱり大学ではレベルが上がって、人の真似をするよりかはどんどん体を当てたり、1年生らしいプレーをしようと心掛けています。周りの選手に出すパスは自分の持ち味だと思っているので、リーグ戦ではチャンスメイクしていけたらなと思います。ゴールよりかはアシストの方が好きで、中学校の頃からアシストがつくことが多くて、相手を振って切って、最後に無人のゴールに仲間が決めたり、自分のパスでキーパーを置き去りにしたりするのが好きです。ゴールを決めるのもうれしいですが、チームが勝つのが一番なので、アシストするのも悪くないなと思って、このスタイルになりました」

 

――将来どんな選手になりたいですか。

 「チームが苦しいときに点数を決められる選手になりたいです。そして卒業後は地元のアイスバックスに入れたらなと思います。そのために明大でしっかりと成長していきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[菊池登志紀、藤里陽]

 

◆唐津 大輔(からつ・だいすけ)法1、日光明峰、171センチ・72キロ

 

★応援に行こう★

大会名:関東大学リーグ戦
日付:9月29日(日)対東洋大

場所:ダイドードリンコアイスアリーナ(西武新宿線東伏見駅、徒歩1分)

試合開始予定:9月29日(日)15:00~

唐津選手から一言

「試合のレベルも上がり、なかなか点差のつく試合ではないと思いますが、足を動かして体を当てたりと、ガッツあるプレーを見てください