(11)紫紺復活へ勝負の夏! 菅平合宿インタビュー①(山本佑樹駅伝監督)

2019.09.23

 いよいよ駅伝シーズンが近づいた。そこで今回は菅平高原で行われた3次合宿に足を運び、20名に及ぶ選抜メンバーへのインタビューを行った。紫紺復活へ士気を高めた選手たちの最新の声をお届けする。(この取材は9月16日に行われたものです)

 

第1回は山本佑樹駅伝監督のインタビューです。

――夏合宿の状況はいかがですか。

 「少し問題なのは4年生が元気がないかな。3年生以下は順調に例年通りやれています」

 

――4年生の不調はケガが多いのですか。

 「ケガが多いですね。あと調子がなかなか上がってこない選手がいるのですが、チームをまとめることと自分のことで必死になってくれているのでもう少しかなと思います」

 

――3年生以下で調子がいい選手は。

 「1年生だと櫛田(佳希・政経1=学校法人石川)、小澤(大輝・政経1=韮山)、杉本(龍陽・政経1=札幌日大)は春先から順調にきています。3年生は前田(舜平・政経3=倉敷)、長倉(奨美・情コミ3=宮崎日大)、大保(海士・法3=東海大福岡)が元気かなと思います」

 

――妙高、紋別合宿はいかがでしたか。

 「妙高合宿は集団で土台作りができました。気温が少し高かったのでダメージが大きかったかなと。青森合宿と紋別合宿は練習する中で少し練習の負荷が上がるので数人故障者が出ました。練習を上げていくタイミングなので、故障者を出しながらも上をつり上げていく形でトータルではやりたいことがやれました」

 

――菅平に関してはいかがですか。

 「今のところ順調に来ていて、夏の強化の仕上げで選手は体が相当きついのですが最後の絞り出しのような形でやっています」

 

――選手からもAチームを引き上げるような練習をしたという話がありました。

 「昨年度は全体を押し上げる感じだったのですが、今回は引き上げる感じで選手が必死にしがみつくようなイメージです。練習もきついですが、より一つ上のレベルへということでやっています。本来であれば4年生に引っ張ってほしいのですが、3年生以下もやれる選手がどんどん前に出て競争をさせています」

 

――今年度変化をつけたことはありましたか。

 「自分で考えるということは常に言うようにしました。目的はこうだよと先に言って、それに対してどう準備をするか。何となく流れに乗って練習ができたのを考えてやる必要があり、選手は頭も使うのでより競技を考える時間が増えたと思います」

 

――選手自身に考えさせたことで変わったことはありましたか。

 「1年生が上級生に聞いたり、コミュニケーションをとるようになって。もっと深く聞くために僕のところに来て『この練習の目的は何ですか』と聞いてきたり。やり取りをする中で僕は見守るような感じです。選手の方から動けるようになってきたので。今年度どうこうというのもそうですが、これから伝統、継続ということを考えたときにそういうチームにしたいので、その手始めです」

 

――夏合宿が終わった後のプランはありますか。

 「トラックの1万メートルを今月末に1本やって調整練習に入ります。距離を踏む段階がこの合宿で終わり、そこからはスピードを上げていく練習をします。9月21、22日の日体大は箱根予選会が例年より1週間遅れたので、練習の流れで1週間後の国士大の記録会にエントリーしました」

 

――この夏山上り、下りに対して何か取り組みはされてきましたか。

 「5区、6区が肝になるのは箱根駅伝で今鉄則で、6区に関しては前田が昨年度いい走りをしてくれたし、河村(一輝・政経4=大垣日大)、手嶋(杏丞・情コミ2=宮崎日大)も昨年度準備はできていたので下りはそこでいいかなと。上りに関しては適性を見て準備をしないといけないので、妙高でアップダウンを走って候補を何人か出しました。往路重視で上りもきちっと走るのが大事かと。そこはミーティングで選手とも話して理解してくれていて、山を僕が行きますと言う選手が出てきているのも頼もしいかなという感じはしています」

 

――具体的にどの選手なのですか。

 「酒井(耀史・商3=須磨学園)、鈴木(聖人・政経2=水城)、櫛田は上りのトライアルで上位で来てくれたので、走りも良かったし意欲もあるし可能性はあるんじゃないかなと」

 

――まずは箱根予選、全日本を迎えます。意気込みをお願いします。

 「箱根シードと言いながら予選通過しなかったら元も子もないので、予選会は手堅く取りに行きたいです。あまりトップ通過は考えていなくて、とにかく箱根予選会から全日本駅伝、箱根駅伝とつながるようにハーフを走れる選手をそろえて、まずは箱根予選会を通過したいです」

 

[競走部担当一同]

 

明日は4年生のインタビュー記事を掲載します。お楽しみに!