
(番外)中村帆がJ1・FC東京へ来季新入団内定!
8月29日、DF中村帆高(法4=日大藤沢)のJ1・FC東京への来季新入団内定が発表された。明大の今季プロ入り内定は、4人目だ。
紫紺→青赤の系譜を受け継ぐ。異次元のスピードと局面でのディフェンスで、明大の右翼を担ってきた中村帆。今年度はユニバーシアード日本代表にも選出され、主力として優勝に大きく貢献した。「憧れの選手は室屋成選手(平29政経卒・現FC東京)」。大きな背中を追いかけ、FC東京に入団。過去に遡れば長友佑都選手(平21政経卒・現ガラタサライ)など、偉大な先輩たちが門を叩いた名門クラブだ。“明治の右SB”が、Jを再び熱くさせる。
中村帆のコメント
――プロ入り内定おめでとうございます。現在の心境を教えてください。
「言葉にするのは難しいですが、危機感、背負うもの、目に見えないところで今まで以上に変わっている部分があります。今までと違い、明大のプレーヤーだけでなく、FC東京のプレーヤーであるとも見られるので、大学サッカー界の中では違いを見せていかなければいけないと思っています」
――特別指定も受け、今すぐにでもJリーグの舞台に立つことができます。
「今後、楽な気持ちでサッカーはできないですし、サッカーで食っていくって決めた以上、背負っていかなければいけないものだということもわかっています。その重圧に負けているようだったらそれまでの選手です。今まで以上に責任感を持っていきたいです」
――入団経緯はどのようなものでしたか。
「4年生になり就職活動を進めていく中で、プロの舞台へ行くと決めたのがユニバーシアードの大会前の時期でした。ほんの2週間前くらいにオファーを頂いて、FC東京 に挑戦したいと思って決断しました」
――かなり急な展開ですね。迷いはありましたか。
「そうですね。本当にここ2週間くらいのできごとなので。挑戦しない理由がなかったので、自分の中では迷いはありませんでした」
――すでに内定の出ていたMF安部柊斗選手(政経4=FC東京U―18)とは再び同僚となります。何かお話はしましたか。
「少しはしましたね。とりあえず決まっただけで、これからが厳しい道となってくるので、プロサッカー選手としてお互いに頑張ろうという話はしました」
――FC東京というクラブを選んだ決め手を教えてください。
「自分の力を必要としてくれるクラブというのが絶対いいなと思っていました。明大で積み上げてきたものには自信がありますし、1対1の対人の部分だったり、スピードだったり、自分の強みが生かせるチームには行きたいと思っていました」
――FC東京には卒業生の室屋選手が在籍し、同じ右SBの中村帆選手とのポジション争いが予想されます。
「FC東京に行くと決めた以上、成くんがいるということはわかっています。自分の憧れの選手でもあるので、こんなに素晴らしい機会はないと思っています。超えるには高すぎる壁かもしれないけど、一緒にやれることでどれだけ成長できるか。脅かすくらいの存在になっていかなければと思っています」
――室屋選手のどういった面に憧れていますか。
「1対1も自分の得意なプレーという視点で見た時に被るものがありますし、スピード、オーバーラップのタイミングもそうです。全ての面においてすごいなという部分があるので、いい見本がいる以上は自分の中にも取り込んでいきたいと思っています」
――明大サッカー部に入部した時点で、室屋選手への憧れといったものはありましたか。
「入寮した時から、栗田さん(大輔監督)からも成くんのことはずっと言われて続けていました。なので、比べるなんておこがましいですけど自然と成くんのプレーは見るようになりました」
――過去に遡れば長友選手も明大からFC東京に進んだ一人です。流れというものをどう捉えていますか。
「長友・室屋と来て、それに負けないくらいのものは見せていかなければと思っています。明大から来たのに…ということは絶対に思われたくないし、何事においても強い気持ちを持って挑戦していきたいと思っています」
――大学サッカーでプレーする時間も残り少なくなって来ました。何か残したいものはありますか。
「大学サッカーを制すという目標をチームで立てている中で、タイトルを取るためには1日1日どれだけ勝利のための行動をしていくかということにかかってくると思っています。サッカーの部分ももちろんですが、それ以外にも自分からピッチ外の部分も頑張って、後輩に何かを伝えていけたらなと思います」
――プロの舞台へ、意気込みをお願いします
「何が何でもFC東京の力になりたいです」
――ありがとうございました。
[高野順平]
◆中村帆高(なかむら・ほたか) 法4、日大藤沢、177センチ・73キロ
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