
(10)絶対強者の意地を見せろ/総理大臣杯全日本大学トーナメント展望
王者の座は誰にも渡さない。8月29日より、第43回総理大臣杯全日本大学トーナメントが幕を開ける。昨年度の同大会を優勝で飾った明大の初戦は9月1日。仙台大との一戦が予定されている。2年連続での栄冠へ、恐れるものなど何もない。
貫徹
圧倒的な強さを誇る今季の明大サッカー。リーグ戦では前期での最多記録を更新する勝ち点30をたたき出し、アミノバイタルカップでは全勝でトーナメントの頂点へと駆け上がった。今大会は関東第1代表として出場する。「今年度はイレギュラーが起きても選手たちで粘りながらどうやって変えていくか考えることができる」(中村帆高・法4=日大藤沢)。相手にとらわれず、自分たちのプレーを貫く。「常に自分たちのサッカーを信じてやってきた結果」(中村帆)。毎度取材する中で、勝因を聞くたびに同じ答えが返ってきた。揺らぐことのない芯の強さが、関東最強チームの基盤となっている。
今大会に向けても「とにかく一体感を持つことが大事。明治の原点というものを体現してほしい」(栗田大輔監督)。普段対戦する機会の少ない関東圏以外のチームに対しても、求めるものは変わらない。
栄誉
チーム力は十二分。足りないものはただ一つ、タイトルだ。「大学サッカーを制す」ことを目標として始動した今年度。具体的には「リーグ戦」「総理大臣杯」「インカレ」の3つの主だったタイトルを獲得することが大きなターゲットとなってくる。その中でも総理大臣杯は今年度初となる学生全国大会。今大会を制すことは目標達成への必須条件だ。「絶対に外せないタイトル。ひとつ一つ積み重ねてきたことを披露できれば」(佐藤亮主将・商4=FC東京U-18)。機は熟した。大阪の地で八幡山の戦士たちが再び躍動する。
[高野順平]
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