(7)広がれボッチャの輪! 永福学園とのボッチャ交流会が行われる

 7月1日、和泉キャンパスにて明大生11名と東京都立永福学園の生徒7名がボッチャを通して交流した。永福学園は、和泉キャンパスの隣に位置する特別支援学校。約1時間と短時間ではあったが、密度の濃い交流会となった。

 

 

 明大と永福学園が交流するようになったきっかけは、昨年4月に赴任した丸山智彰教諭の「隣に大学があるのに交流がないのはもったいない」という思いからだった。和泉ボランティアセンターと連携し、第一弾として津軽三味線サークルの『響』が永福学園で演奏会を行った。この交流が好評で、今回は生徒が大学に行く交流を計画したという。

 

 

 永福学園の生徒の中には幼少期からプレーしている者もおり、ボッチャへの知識・技能ともに高い。ボッチャを始めて体験する大学生にも、わかりやすく丁寧にルールを指導。ゲーム中には生徒と大学生がハイタッチをする場面もあり、参加者全員が「楽しかった」と言う満足度の高い交流会となった。

 

「楽しかったことをみんなに広めていただけたら、もっとうれしい」(丸山教諭)。今後も明大と永福学園の交流は続く。ぜひ読者にも主体的に関わっていただけたら幸いである。

 

[渡部伊織]

 

このイベントを提案した永福学園・丸山教諭のコメント

――ボッチャはどのくらいの頻度でやられていますか。

 「7月13日にボッチャの大会があり、それに向けて体育の授業で練習しています。あとは部活動として、定期的に土曜日にボッチャをしたい生徒やOBが集まり大会に向けてゲームをしています。部活動はずっと同じ競技というわけではなく、色々な競技をやっています」

 

――今回のイベントに至った経緯を教えてください。

 「僕が昨年赴任した時に、隣に大学があるのに交流がないのはもったいないと思っていました。昨年、ボランティアセンターに関わりをもてないかお願いした時に、津軽三味線サークルの『響』が本校で演奏してくれることが決まりました。そこで初めて大学生が本校に来てくれました。それがとても良かったので、次は僕たちの方から大学に行きたいというお願いをしました。例えば僕らがボッチャを大学生に教えることはできませんかと提案したことから始まりました」

 

――なぜボッチャによる交流を提案したのですか。

 「僕は特別支援学校に赴任して、初めてボッチャを知りました。僕よりも生徒の方がルールやボッチャについて知っていて、これは生徒がもっている素晴らしい経験だと感じました。ぜひ誰かに伝えるべきで、生徒主体で発信するべきだと思いました。それでこのような機会をつくっていただいて、イベントを開くことができました」

 

――今回のイベントはいかがでしたか。

 「イベントが終わった後も仲良く交流していて、ホッとしました。また、生徒が誰かに教えるという機会はなかなかないので、非常に良い経験になったと思います。生徒は緊張する舞台でもあり自ら発信する舞台でもあったので、今後の自信につながると思います」

 

――参加した大学生へのメッセージをお願いします。

 「今日大学生が0人かもしれないと心配していましたが、10人集まってくれました。初めての機会を大切にしていただいて、みんなに広めていただいたら、もっとうれしいです」