
(6)~J1・川崎フロンターレ戦直前特集~ 佐藤亮主将インタビュー
待ちに待ったJ1・川崎フロンターレとの天皇杯2回戦まであと4日!2009年の同大会では当時J1のモンテディオ山形を破り、大学史上初のJ1撃破を果たした明大。10年越しにジャイアントキリングを成し遂げるチャンスを手に入れた。本特集では、佐藤亮主将インタビュー、東山亮応援団長インタビュー、山本紘之アナウンサーインタビューの全3回で、7月2日の試合前日には展望記事の瓦版を掲載します。
第1回は、佐藤亮主将(商4=FC東京U―18)のインタビューをお届けいたします。(この取材は6月21日に行わったものです)
――川崎フロンターレ戦まで刻々と近づいてきていますが、今の心境を教えてください。
「ブラウブリッツ秋田戦が終わってから気持ちは変わらず、ずっとわくわくしています。その中でも日にちが経つごとに実感が湧いてきます。そこに向けてチームとしての準備を着実に進めているので、本当に勝ちたい気持ちが日に日に増していきます」
――今年のスローガンが『挑越』ということでJ1のチームを倒すにはまさにぴったりのスローガンだと思いますが、そこに関してはどう考えていますか。
「シーズン始まる前に掲げた目標の一つですので、その目標を達成するのにようやく一つ近づけたなと感じています。やはりその相手がJリーグの昨年王者なので、目標に相応しい相手がきてくれたなと思います。それを達成すればチームとして勢いがつきますし、一つ目標を達成することでチームとして自信にもつながります。今後の明大サッカー部の行へを左右するのではないかと思います」
――今回の対戦によって大学サッカーをより盛り上げるチャンスになると思います。
「やはり大学生からプロにいく選手は毎年何人もいます。そういう意味では注目されてもおかしくないカテゴリーだと思いますけど、現時点では大学サッカーの注目度がまだまだ低いです。その中でもいろんなストーリーがありますし、大学生がもがいている姿も大学サッカーならではだと思います。そういったことを天皇杯の舞台で自分たちが大学を代表して戦えることはすごく誇らしいですし、責任感をもって臨まなければならない試合だと思います」
――ジャイアントキリングに対して憧れはありますか。
「毎年大学サッカーが躍進して天皇杯でもジャイキリを起こすチームがたくさんいる中で、やはり自分たちが今度その立場になって本当にできる気持ちしかないです。相手が川崎だろうとどこだろうと自分たちがやっていることが間違いではないのは、自分たちがよく分かっています。逆にそれを証明するためには勝つことしかないです。やはり毎年そういう大学が出てきて、今回こうして明治のサッカー部がチャンスを得た中で、そのチャンスをつかむか逃すかは自分たち次第なので、このチャンスを確実にモノにしたいと思います」
――大学サッカーを盛り上げるために必要なことは何でしょうか。
「やはり勝ち続けることだと思います。それこそ普段の大学サッカーではもちろんのこと、大学サッカーでは唯一公式戦でプロ戦える場で勝つことが大学サッカーを盛り上げる一番大きい要因だと思います。大学サッカーはリーグ戦などでも色々な工夫をしていかに観客を集めるかという活動をしていますけど、結果として証明することが一番です。今回の天皇杯はもってこいの機会だと思います」
――Jリーグ連覇をしてきている川崎が相手となりますが、どういうサッカーをしたいですか。
「サッカーはもちろん相手あってのことなので、その中で色々な修正や対応をしなければいけないと思います。それでも日頃から行っている3原則(球際・切り替え・運動量)を徹底して学生らしいサッカーをしていきたいと思います。やはり今まで積み上げてきたものを発揮できれば今後の自信につながると思うので、そこは物怖じせずに今まで通りのサッカーをやりたいです」
――ご自身の予想する試合展開を教えてください。
「川崎は相当うまいチームなので、個々の能力もものすごく高いですし、押し込まれる時間は確実に多くなると思います。その中でも自分たちの守備力や献身性は大学サッカーでも1番、2番を争う自信はあるので、そこを耐えながらワンチャンスをモノにできれば確実に勝機はあると思います。支配率が何パーセントになっても最後のところで決め切ることができれば勝つチャンスは絶対にあると思うので、そこは自分たちの戦い方としてやっていきたいと思います」
――明大としてここだけは負けないというポイントはありますか。
「大学生らしさというか運動量など3原則の部分を徹底することや本当に正々堂々と大学生らしく戦うことは、プロにはないところだと思います。そこは大学生として明大生として忘れてはいけないと思うので、徹底していきたいです」
――個人として結果を残したいという思いはありますか。
「チームを勝たせたいという思いは第一にあって、そのためには自分が点を取ればチームが勝てると思います。それがチームのためという大前提をおきながらこれからの自分の人生を占う意味でも、こういうチームから点を取れれば自信にも評価にもつながるので、結果を出したいと思います」
――等々力陸上競技場を紫紺で埋めたいという思いはありますか。
「唯一の機会だと思うので、この機会で少しでもサッカー部のことを広めて、サッカー部の取り組みをいろんな人に知ってもらえればそれが一番だと思います。そういった人たちが集まってくれる中で恥ずかしい試合はできないので、勝利を届けてやっぱり明治を応援して良かったなと思ってもらえるように頑張りたいと思います」
――川崎フロンターレ戦に向けて意気込みをお願いします。
「今回、唯一得られた機会だと思うので、この機会を無駄にせず、3回戦に駒を進めるためにも川崎戦で何としてでも勝ってチームとして応援含めて総合力で勝ちにいきたいと思います。来られない方でも応援してくださる人もいると思うので、そういった人たちに元気や勇気を与えられるように明大サッカー部が躍進できればいいと思います」
――ありがとうございました!
次回は、東山亮応援団長インタビューをお送りいたします。更新は明日6月30日です。お楽しみに!
[木田諒一朗]
関連記事
RELATED ENTRIES