
(1)「六旗の下に」直前インタビュー 林紗愛
6月23日に行われる東京六大学各校によるステージ「六旗の下に」。毎年盛り上がりを見せる大舞台に向けて、連盟代表として運営にあたってきた3人に思いを伺いました。第1弾は、バトン・チアリーディング部の林紗愛(営4=明大中野八王子)のインタビューをお届けします(この取材は6月19日に行われたものです)。
――バトン・チアリーディング部に入ったきっかけを教えてください。
「私は附属高出身で大学野球を見にいった時にチアの応援に引かれました。高校までダンスをしていて様々なジャンルで踊っていたのですが、チアはまだやったことがなかったの、で挑戦できる最後のチャンスだと思いました」
――やめたいと思ったことはありますか。
「最初は慣れないことも多くいつまで続くかなという感じでした。ですが、応援するスポーツであったり、年末のステージの光景がそのつらさを超えるものだったので続けてこられています」
――支えになるものは何ですか。
「同期だと思います。入部当初から先輩からは、同期は大切にしろと言われてきましたし、つらいときに支えてくれる大きな存在です。私自身も練習責任者という立場も持っているので、同期だけではなくチームメートを大事にしようと言っています」
――同期の存在の大きさを感じる瞬間はどんな時ですか。
「応援団ならではの練習の厳しさはありますが、しんどいときに声を掛け合うのは同期ですし、うまくいかないときに肩をたたいてくれるのはやはり同期です。そういうときに同期の存在の大きさを感じます」
――選手との恋愛はありますか。
「ある人はありますが、ない人はないです(笑)」
――連盟代表の仕事内容を教えてください。
「東京六大学応援団連盟というものがあり、そこに明大の代表として学校の意見をまとめて言ったり自分の意見を言ったりしています。連盟でまとめたことを明大に持ち帰って共有することも仕事の一つです。また、各部班(バトン・チアリーディング部、吹奏楽部、応援指導班)に連盟代表は1人ずついて、その考えを共有することもしています。連盟の会議前に議題が発表されるのですが、それを3人で話し合って意見を固めています」
――連盟代表のやりがいを教えてください。
「『六旗の下に』もそうなのですが、ステージづくりに主体的に関われるというのは連盟代表ならではだと思います。それは、ステージに立つ瞬間に感じるものなのですごく楽しみです。また、『六旗の下に』の次の週に合同演奏会というバトン・チアリーディング部と吹奏楽部がやるステージもあるのですが、そのステージの構成なども考えています。忙しいですけど後輩が楽しんで練習してくれているのはやりがいの一つです」
――他大との会議での難しさとかはありますか。
「連盟の人と何かを決めなければいけないときもありますが、それぞれの大学にルールはあるのでそこの擦り合わせは難しいです。伝統がある部、伝統のある大学ならではの難しさだと思います」
――連盟代表になった経緯を教えてください。
「去年の12月くらいに幹部役職の志望書を提出したのですが、連盟代表は人気の役職で、代で7人いる中の4人が志望していました。そこから先輩と面接して選んでいただくという形でした」
――「六旗の下に」に対するイメージを教えてください。
「応援指導班中心のステージなので厳かな雰囲気だと思いますが、そこにバトン・チアリーディング部や吹奏楽部で花を添えたり、応援団の良さがわかるステージだと思います」
――1年次からイメージに変化はありますか。
「1年生の時は入部してすぐだったので右も左も分からず、ただ『すごいな』と圧倒されていただけでした。1年間いろいろな経験をした2年生の時は各大学の伝統の違いというのも分かるステージだったので違った楽しみ方ができました」
――硬式野球部が六大学と全日本で優勝しましたが、応援団としての自覚に変化はありましたか。
「全日本に進んだというところから、日本一を目指すチームを応援する者としてそれに見合った団体じゃないといけないと思いました」
――「六旗の下に」への意気込みをお願いします。
「この日のために東京六大学連盟として動いてきたので、各大学にとって良いステージになればと思います」
――ありがとうございました。
[長沼遼太]
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