(42)ルーキー特集 第4弾 ~佐藤伊吹編Ⅰ~「ミスの少ない演技をするのが強み」

 毎年恒例のルーキー企画も今年で3年目。今年度のルーキーたちはかつてないほど強者ぞろいで、ファンの期待も高まっていることだろう。4人目は、大学デビュー戦となった関東学生選手権で5位入賞を飾った佐藤伊吹(政経1=駒場学園)。ミスの少ない演技で、全日本選手権を目指す。

(この取材は5月22日に行われたものです)

 

――フィギュアスケートを始めたきっかけは何ですか。

 「小さいときにロンドンに住んでいて、そのときは違うスポーツを習っていたのですが、スケートをやっていた友達に誘われて、滑ってみたら楽しくて、そのまま始めたのがきっかけです」

 

――明大に進学した理由は何ですか。

 「他の大学のスケート部という選択肢もあったのですが、明大の先輩方は練習も熱心にやっていましたし、インカレでも優勝していて、私もその一員としてやりたいと思ったからです」

 

――ご自身のスケートにおける強み、持ち味は何ですか。

 「練習をしっかりしているので、本番でもその成果を発揮してミスの少ない演技をするところだと思います」

 

――シニアに昇格して2年連続で全日本選手権に出場されていますが、初出場した時はどんな気持ちでしたか。

 「その年は全日本選手権に出場するのが大きな目標だったので、出場が決まったときは地元開催ということもありとてもうれしかったです。いざ出場してみると自分より上手な選手ばかりで、差を痛感しました」

 

――全日本選手権特有の雰囲気はありましたか。

 「練習から周りの選手には勢いがありましたし、本番ではお客さんもたくさん入っていたので、お客さんの数や会場の大きさも地方大会とは違うと思いました」

 

――全日本選手権にかける思いを教えてください。

 「ここ2年出場できていますが、特に昨年度は自分の納得いく演技はできていなので、今年も絶対出場してノーミスの演技をしたいです」

 

――今までで一番印象に残っている試合を教えてください。

 「おととしの東日本選手権です」

 

――その試合は何か特別な思いがあったのですか。

 「当時、全日本選手権に出場したいという強い気持ちを持って1年間練習していました。その東日本選手権で決まると思うと、とても緊張したのですが、自分の練習してきたことが発揮できたのでうれしかったです」

 

――スケート人生におけるターニングポイントはありましたか。

 「おととしのシーズン最初の方に飯塚杯という地方大会に出場したのですが、それまで練習してきたことに自信を持って滑って、ノーミスで終えることができたので、そのシーズンに向けて波に乗れた最初の試合だったと思います」

 

[加川遥稀]

 

♥佐藤 伊吹(さとう・いぶき)政経1、駒場学園、160センチ