11年ぶり2部降格 調整不足響き得点稼げず

2019.06.12

 厳しい船出となった。今季最初の大舞台である関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)。各校の総合力が試される中、明大は得点源となる種目が振るわず15位。11年ぶりの2部降格に終わった。

◆5・23~26 第98回関東学生対校選手権(相模原ギオンスタジアム)▼男子総合⑮明大

どん底から成長へ

 残留争いは完敗だ。全種目通して表彰台入りの選手はなし。総合得点は7点で14位の山梨学大と9点差。「(2部降格は)個人の結果の積み重ね」(山本佑樹駅伝監督)。総合力の欠如は明白だった。得点が期待されていた男子1万㍍Wでは、昨年度4位の古賀友太(商2=大牟田)が失格。男子1500㍍では日本選手権出場を決め、表彰台候補であった河村一輝(政経4=大垣日大)がまさかの予選落ち。昨年度降格の危機を救った阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)も、連戦の疲労がたたり男子5000㍍で7位止まり。「足並みがそろっていない」(阿部)。チーム一丸で戦う場面で、個人の調整不足が命取りとなった。

 敗戦の中にも収穫はあった。小袖英人(政経3=八戸学院光星)は男子1万㍍で8位入賞。「準エースになってやる」。攻めの走りで各校のエースと対等に渡り合った。1カ月後の全日本大学駅伝予選会を筆頭に大会は続く。「悔しいということだけで終わりにしない」(山本駅伝監督)。どん底の経験を踏み台とし、再スタートを切る。


【仁科せい】


★藤森100㍍H優勝

 自身4度目の関東インカレに挑んだ藤森( 情コミ4)が、女子100㍍Hで優勝を果たし た。「優勝は久しぶりだ ったのでうれしい」。明大女子が関東インカレで1位に輝くのは初めて。チームが2部降格に沈む中、明るい話題を届けた。

 今季に入ってから2度ベストを更新するなど調子を上げていた藤森。5月の木南記念では13秒39の好タイムで6位入賞。社会人の中でも戦えることを証明してみせた。

 次戦は日本選手権。自身初の決勝に残り、集大成となる走りを披露する。

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