槌田 〝執念〟の4強!

2019.06.12

◆5・12第65回関東学生選手権(日本武道館)▼槌田――ベスト4


 主将が意地を見せた。槌田主将(政経4)の準々決勝の相手は昨年度の関東王者で、九州学院高の後輩でもある星子(筑波大)。試合は決着がつかず、延長戦に。それでも「いつも通りの剣道ができた」。相手から2回の反則を誘い、8分を超える戦いを制した。続く準決勝では「気持ちで負けた」。立て続けにメンを取られ敗退したが、自身初のベスト4となった。

 決して楽な道のりではなかった。これまで、同大会の最高戦績は3回戦敗退。「優勝してもおかしくない実力は持っている」(大塚監督)。ただ審判の判断が勝敗に大きく影響する剣道。勝利には実力の他にも審判との相性が関係する。以前までは苦手とする立ち上がりで有効打突の判定を得る前に敗れることが多かった。しかし、大学競技生活最後の年である今年度。主将に任命され「練習の意識が変わった」。一から自身の剣道を研磨。さらに、主将としての責任感が成長させ、最高成績を更新した。

 今大会で槌田の他に梶谷(政経3)も全日本の出場権を獲得。「もちろん優勝を目指す」(梶谷)。今年度の剣道部の精神は〝執念〟。どんな状況でも、諦めない心で日本一を狙う。


【素宮愛結】


◆槌田 祐勢(つちだ・ゆうせい)熊本県出身。174㌢・98㌔


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