(35)関東学生選手権 演技後インタビュー 鎌田詩温

 ゴールデンルーキーたちが堂々の大学デビューを飾った関東学生選手権。今回は演技終了後の鎌田詩温(商4=札幌一)のインタビューをお伝えする。

 

――演技を振り返っていかがですか。

 「6分間練習から緊張していました。総合主将になって初めての試合だったので前とは違う感覚で、背負うものもあります。今まで強い明大を作ってきてくれた佐上(凌・平31年卒)くんや先輩方がいなかったので、自分たちがやらないといけないという緊張感がありました」

 

――今日の演技内容はいかがでしたか。

 「6位入賞で、純粋に嬉しいです。本来であればトリプルルッツ、ダブルトーループの後にトリプルフリップをやりたかったのですが、自分の名前がコールされた時に、ルッツの後はトーループでいけと監督に言われました。それは明大が優勝するために考えた判断だと思うので、自分は守りに入ってしまいましたけれど、結果として明大が優勝することにつながったのであれば自分の役目は果たせたと思います」

 

――プログラムは昨シーズンの持ち越しでした。

 「昨シーズン、この曲をコーチに選んでいただきました。あなたが私を引き上げるというタイトルなのですが、手術明けでなかなか練習できない状況にあり、落ち込んでいた時に自分を引き上げてくれる存在であるスケートで、自分はもっとできるという気持ちで復活のシーズンとして昨年度はやりました。今年度はラストシーズンということで復活した後の自分を見せていけたらと思っています」

 

――この冬からも同じ曲で考えていますか。

 「今のところはこの曲で考えています。他の曲の中でもいいと思っている曲はあるのですけれど、まだやりきれていないという気持ちもあります。最後にいろいろ挑戦したいところもありましたが、就活などで忙しいという理由もあり、自分が今できることに磨きをかけてやり切りたいのでこの曲を選びたいです」

 

――衣装も昨シーズンと同じでした。

 「衣装はこれから変えていきたいと思っています。昨シーズンは復活のシーズンということで青い透明感のある衣装でいきたいと思っていましたけれど、今年度は衣装を変えて力強さを表現したいです」

 

――現時点での出来栄えはいかがですか。

 「調子自体も悪くはなく、最後のシーズンで初めて調整がうまく行えていると思います。今はすごくいい状態で始められて、いい状態で終われるような感じです」

 

――この時期の大会というのはどのような位置付けなのでしょうか。

 「調整で出ている人もいれば新しいプログラムを試すという人もいます。僕は今シーズンが最後なので、どの試合も今出せる全力でいきたいと思っています。時期が5月ということや、まだシーズンではないということは関係ないと思っていて、自分は総合主将としてどんな状況でも出せるパフォーマンスを出していくだけなので、気にしていないです」

 

――1年生の活躍を見てどう感じていますか。

 「純粋にすごいです。日々の練習でも勉強になることが多いです。1スケーターとして技術面や練習内容などは勉強になることばかりで、純粋にすごいと思います。ただ、見せるところは他にもあると思うので4年生として何か違う物を与えていければと思います」

 

――仲が良いと感じますが、入学前から親しかったのですか。

 「太一朗(山隈・営1=芦屋国際)は西日本の選手で、一悟(山藤・政経2=石見智翠館)もそうですが、正直そこまで関わっていなかったです。明大は上下関係がある中でも楽しむときは楽しみますし、きちんとするところはきちんとやってきました。以前からすごく仲が良かったわけではないですけれど、同じチームとしてみんな明治愛が強いと思うので、楽しく高め合っていけていると思います」

 

[中野拓土]