(30)関東学生選手権 演技後インタビュー 山隈太一朗①

 ゴールデンルーキーたちが堂々の大学デビューを飾った関東学生選手権。今回は演技終了後の山隈太一朗(営1=芦谷国際)のインタビューをお伝えする。

 

――本日の演技を振り返っていかがですか。

 「よく頑張ったなという感じです。6分間練習が自分の思っていたよりも良くなくて、氷の感触も違和感が大きかったので適応に時間がかかりました。本番までの間に冷静に踏切の力を抜こうと、技術的なことは重松先生もアドバイスしてくれて、それで考えがまとまりすっきりした状態でSP(ショートプログラム)に臨めました。元々きついよと言われていた通り、とてもきつかったです。クロスがいつもより進まず、沈む感じもしました。それが自分の違和感なのか分からないですけれど、いつもやっているクロスが2回だったら3回にするような細かい具体的な修正を本番中にできたので、そこは頭を使いながらスケートをできるようになったなと思います」

 

――東大和で滑るのは初めてでしたか。

 「今日初めて滑って、どんな氷なのか予想がつきませんでした。実際6分間はあまり良くなかったけれど、あの間に適応することができたのは収穫だったと思います」

 

――SPは持ち越しでしょうか。

 「持ち越しです。振り付けも基本的には持ち越しだと思いますけれど、シーズン始まる前には手直しをして、良くできる部分や今だからできる動きを取り入れたいです。昨年度と同じにはしたくないので、違う姿を見せられたらと思います」

 

――曲に思い入れはありますか。

 「自分にとって初めての挑戦だったし、賭けのような感じでこの曲を選びました。挑戦し続けている曲なので今も表現し切れているとは到底思いません。今まであまりやってなくてイメージがない曲は、自分の踊り次第でイメージを作るという点でも挑戦しがいがあるなと思います」

 

――明大の応援についてどう思いますか。

 「とても盛り上がるので、僕は好きです。でも逆に失敗したらと思うと怖かったです。あーっと声が聞こえるだろうなというのはありました。それでもアクセルを本番に降りたら相当盛り上げてくれました」

 

――めいじろうのぬいぐるみを持っている場面もありました。

 「今日はめいじろう当番でしたね。愛着が湧いていました。すごくふわふわだし安心感がありました。今後もおそらく(当番は)僕でしょうね。サイズ感がちょうどいいですよね(笑)」

 

――入学後初の公式戦はいかがでしたか。

 「デビュー戦な上に、東に来て最初の試合で、初めて明大を背負って出る試合だったので思い入れは強かったです。そこで結果を出せたのは良かったと思います」

 

――プレッシャーはありましたか。

 「滑走順も滑走順だったので、1番最後というのもありました。勝手に自分の中でもプレッシャーはかけてしまいました。負けられないぞというプレッシャーも自分に与えていたし、恥ずかしい演技も絶対できないので、いろんなプレッシャーを与えて試合に臨みました。それを良い方向に使えたのは良かったです」

 

――東と西の差は感じますか。

 「西日本にいる時はまだ高校生で5月に試合をすることもあまりなかったので、未知の領域で初体験でした。でも大きく変わるところは無いです。西の大学を知らないので比較のしようがないのですが、こっちの雰囲気はすごく好きです」

 

――関東学生まではどのような練習をされましたか。

 「いろいろ直したいところがあるので、ここに全ての照準を合わせるというよりは修正をする中で、この試合でしっかりとしたパフォーマンスを出すことを考えていました。変えないところは変えず、自分の意識は常に今は変えている時だから失敗していいという甘い考えは持たずに1カ月練習しました。ゴールデンウィークの間に地元に帰って懐かしい空気を入れて、リフレッシュしたのも今回の試合につながり良かったかなと思います」

 

[上代梨加]