(3)新人インタビュー 柿沼明里×木瀬晶絵×原口美咲【前編】
第3回は柿沼明里(政経1=和歌山信愛)、木瀬晶絵(政経1=須磨学園)、原口美咲(商1=中村学園女子)の女子ルーキー3人の対談インタビューの前編をお届けします(この取材は4月23日に行われたものです)。
――明大に進学した理由を教えてください。
原口(以下:原):憧れの先輩たちと一緒に日本一を目指したいと思ったからです。自分は後衛なので、宮下真緒さん(法3=文化学園大杉並)に憧れて、高1の時にインターハイの準々決勝で対戦して負けましたが、かっこいいなと思いました。高校に入る前の選抜の時からもです。
柿沼(以下;柿):私は2人と違って指定校推薦ですが、レベルが高い中でできるからです。また4年生の鈴木梨沙さん(商4=和歌山信愛)が、和歌山信愛を代表する先輩なので、その人たちと一緒にプレーしたいと思い明大を選びました。
木瀬(以下:木):自分は高校までずっと家から通っていて、1度お母さんに別の環境で自分で何でもできるようにならないといけないと言われて、それまでずっと関西学大など県内の大学を考えていたのですが、県外を考えてました。自分は宮下こころさん(営2=文化学園大杉並)とペアを組めたらいいなと思って入りました。
――3人は公式戦で対戦したことはありますか。
木:ないです。
原:木瀬とは練習試合くらいしかないです。
――練習試合で対戦してどう思いましたか。
原:やりにくい。器用だなと思いました。何でもできるイメージでした。
木:自分が雁行陣(がんこうじん)でやったときに「後衛ってこんな感じでやらないといけないのか」と思いました(笑)。原口がすごく打ってきたので、後衛は打たないといけないんだ、もっと攻めないといけないんだと思いました。高1の時はやったっけ?
原:やったよ。ほとんど負けた記憶しかない。2回しか対戦してないかな。
――高校時代で最も印象に残っている試合は何ですか。
木:高3のインターハイです。自分がやっていた試合より、団体戦で見ている試合の方が印象に残っています。それまであんまり勝てていなかった選手が団体戦で勝ってくれたからです。
柿:心当たりあります(笑)。
木:和歌山信愛高と対戦したんです。
柿:負けました。しかも自分は団体メンバーから外されて、代わった選手が負けました。
木:準々決勝で当たりました。個人はベスト8決めで負けました。勝てると思って油断しました。とてもとても悔しかったです。団体戦はベスト4でしたが、もう一つ上にいきたかったです。準決勝は3番勝負のファイナルでした。リードして追い抜かれて負けることが多くて、その試合も追い抜かれたからやばいかなと思って見ていました。
原:私は3年の国体です。インターハイが全然駄目で、最後の学年でしたし、みんなで頑張ろうと勝ちたいなという思いが強かったので、決勝は負けましたが、自分の力は出し切れたから気持ち良く終われました。
柿:自分は出てなくて団体メンバーだったというだけなんですが、選抜で2位になった時は神懸かっていたと思います。寮生活でしたが、選抜のちょうど1カ月前くらいに寮母さんが寮で亡くなって、その時に立ち会った子が自分ともう一人しかいなくて2人とも精神的に落ち込みました。でももう1人の子は全勝でチームを支えて、絶対負けるだろうって思っていた中村学園女子高との試合で、1試合目に大将ペアが向こうの2番手のペアに負けて「ああこれもう終わったな」と思いましたが、一緒に立ち会っていた子が原口と当たって、ぼろぼろだったのに頑張って勝利したことに感動しました。
原:逆でした。絶対負けると思っていました。思い出したくないです(笑)。そのときから全然ボールが入らなくなって、インターハイも不安で仕方なかったです。2年の後半から3年の最初は本当にボールが入らなかったです。
木:分かる。私は1年の冬から2年の夏がそんな感じでした。
原:2位になって注目されることが多くなって、それに耐えられる精神力がなかったです。
木:私は先輩と組んでいて、その先輩がすごくテニス大好きでずっと日本一になりたいと言っていました。夏くらいから勝てなくなってあまり楽しそうにしてなかったので「やばい。自分のせいだ」と思ってそこからボールが入らなくなりました。
――木瀬選手はハイスクールジャパンカップで優勝を果たしましたが、いかがでしたか。
木:ダブル後衛が苦手で、2日目からトーナメントになったんですが、その1回目でダブル後衛と対戦してすごくペアと険悪なムードになりました。ペアは一つ年下だったので、こういう大きい大会になると先輩と組んでいるというプレッシャーがたぶんあったと思います。それでファイナル前にきつく言ったら遠慮せずにできるようになりました。自分の経験から「(試合中には)何か言わないと」と思いました。
[福田夏希]
後編は5月10日にアップ予定です。お楽しみに!
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