
(25)ルーキー特集 第2弾 ~山隈太一朗編Ⅴ~「インカレ優勝、そしてオリンピックへ」
毎年恒例のルーキー企画も今年で3年目。今年度のルーキーたちはかつてないほど強者ぞろいで、ファンの期待も高まっていることだろう。2人目は兵庫県から上京を果たした山隈太一朗(営1=芦屋国際)。今年度は全日本選手権で最終グループ入りを目指し、飛躍が期待される。
(この取材は3月11日に行われたものです)
――スケートをやっている中でライバルの選手はいますか。
「ライバルというか、この人と戦いたいと思うのは山本草太(中京大)です」
――どのようなところが戦いたいと思いますか。
「ノービスのころずっと2人でバチバチやっていて、そこからジュニアに上がって僕は一気にスランプに陥って、彼はぐんぐん伸びていって、でも彼も怪我をしました。全日本の時に初めて彼が9番、僕10番で点差もちょっとだけで、それを見た時に僕もやっと戦えたんだなとしみじみ思ったので、だから誰を意識しますかと言われたら草太かなと思います」
――仲はいいですか。
「仲はとてもいいです。昔から本当に一緒にいたし、今も会うとすごく話弾むし。そんなにあいつに負けたくないとかそういう気持ちではなくて、純粋に戦いたいという、そういう気持ちです」
――目標にしている選手はいますか。
「やはり高橋大輔選手(関大KFSC)ですね。間近で見ちゃうし、見ていると憧れる気持ちがより強くなります」
――どんなところが憧れますか。
「あの世界観、表現は何回でも見たいと本気で思わせるし、一緒に練習していて鳥肌が立つというか、言葉に表せないくらい感動するので、こういう選手に本気でなりたいというのはすごく思います」
――明大の選手とは仲は良いですか。
「仲良いです。スケートは結構狭い世界なので、東の人も、昔全日本ジュニア選手権にみんな出ていたメンバーなので大丈夫です。そこに心配はないです」
――大学で不安なことはありますか。
「単位取れるかなという純粋な不安ですね。そこはやっぱり未知数じゃないですか。ちゃんと学校行けばいいよって言われても不安です」
――春からはコーチはもう決まっていますか。
「決まっています。重松先生で、先生に挨拶もしています」
――東伏見だと先輩もたくさんいらっしゃいますが。
「たくさんいますし一緒の大学の松原星(商1=武蔵野)もいるし、やはり星がいるのは大きいなと思います。彼女は全日本11位で新人賞取っています。やはりレベルが高い人が同じリンクにいるし、先輩にも全日本に出ている人が多いので。あの舞台を経験している人は違うからそういう世界でまた練習できたら嬉しいなと思います」
――大学でのスケートの目標をお聞かせください。
「そこはインカレです。インカレで優勝して明治大学が日本一になれば、自分の母校が優勝ということになるので目標にしています」
――昨年度団体優勝でしたがプレッシャーはありますか。
「感じるだろうなと思いつつ、でも国体と少し似ているところがあるじゃないですか。国体では今年プレッシャーがありましたが、その中で兵庫県優勝できました。ちょっと大変ですけど、個人の試合だけじゃないので、でもやることは変わらないです。プレッシャーを感じても、うまくやれたらなと思います。」
――スケートにおいての目標をお聞かせください。
「オリンピック出たいなと今年思いました。それまでずっと届かないと思っていましたが、シーズンが終わって、全く見えないものでもないかもしれないという希望を今年少しだけ感じました。それだったら目標設定を高くしようと思いました。あまり口に出すと恥ずかしいのですが、オリンピックを目標にします」
[中澤美月]
◆山隈 太一朗(やまくま・たいちろう)営1、芦屋国際、177センチ、67キロ
※山隈選手が掲載された「明大スポーツ新聞部 新入生歓迎号」をお買い求めの方はこちらをご覧ください
関連記事
RELATED ENTRIES