(21)ルーキー特集 第2弾 ~山隈太一朗編Ⅰ~「新しいことに挑戦したい」

 毎年恒例のルーキー企画も今年で3年目。今年度のルーキーたちはかつてないほど強者ぞろいで、ファンの期待も高まっていることだろう。2人目は兵庫県から上京を果たした山隈太一朗(営1=芦屋国際)。今年度は全日本選手権で最終グループ入りを目指し、飛躍が期待される。


(この取材は3月11日に行われたものです)

 

――フィギュアスケートはいつ始めましたか。 

「幼稚園のころから少しずつ滑っていて、本格的に始めたのは小学1年生です」

 

――きっかけは何でしょうか。

「双子の姉が最初にスケートをやりたいと言いだして、それについて行くかたちで始めて、そこからだんだん夢中になっていきました」

 

――なぜ明大に入学しようと思いましたか。

「一番大きいのは、どんなに長くスケートを続けても、人生その先の方が長いので、自分がスケート人生を終わった後に、明大に入って厳しい環境でやるということは、やはり自分の次の人生において大きな経験です。新しいことに挑戦できる機会が来たので、新しいことにトライしてみようというところがあります」

――コーチが変わることに対して不安はありませんか。

「そこは不安が全くないかと言われるとあるにはあるのですけど、新しい先生とも話し合いをして、すごく良い印象を受けています。教え方とかは違うので、今までと違うところは絶対あるのですが、そこに自分がどれだけ適応できるかで、コーチと二人三脚で一番いい道を探せていけたらいいと思っています。不安は少しありますけど、それよりどうなるかという期待の方が大きいです」

 

――どこで練習する予定ですか。

「東伏見のダイドードリンコアイスアリーナです」

 

――普段の練習などで重点的にやっていたり、意識していることはありますか。

「今はちょうどオフに入ったので、このオフの間はスケーティングに結構時間を多く割いていて、そっちの練習に重きを置いてやっています」

――シーズン中の練習はいかがですか。 

「シーズン中はまず試合に向けて練習して、その後試合でここがダメだったなというところを直します。シーズン中は大きく何かを変えなきゃということはあまり意識してないです」

――他の人にはない自分の強みやアピールポイントはありますか。

「自分の世界観を出す表現は自分のストロングポイントだと思います。あとは他の人にはない身体の大きさを使った表現ですね」

 

――身長が高いとハンデはありますか。

「結構ハンデがあると言われる競技なので、他の小さい子たちと同じ動きをしても、遅く見えてしまいます。どうしても素早さという面に関しては劣るかもしれないのですけど、僕が大きくなって感じたのは、全然デメリットはほとんどないと思います。やはり見せる競技なので、大きいとダイナミックな動きになるし、見栄えがあると思うし、何をしても小さい人より見栄えがあるのでメリットが大きいと思います」

――意識してやっていることはありますか。

「練習から、その曲になりきるというか、その曲の世界観をとにかく自分の中で毎日毎日噛み砕いて、どういう表現が一番あっているのかとか、そういうのが毎日変わるので、その中で、どういう風にしようというのを意識してやっています」

 

――曲の解釈をされてますか。

「僕は映画音楽を使うことが多いのでその映画を見たり、あとは曲を聴いて単純に何がイメージできるかをしたりしています」

――反対に、弱点はありますか。

「弱点はジャンプですかね。自分が弱点と言える弱点を今まであまり考えていなかったのですけど、4回転が飛べないのはこの先行き詰まることになると思うので、4回転を飛ばないといけないなというところはあります。」

 

[中澤美月]

 

◆山隈 太一朗(やまくま・たいちろう)営1、芦屋国際、177センチ、67キロ

 

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