
世界でも平常心 強心臓スナイパー 六笠陸希
世界を経験したスナイパーだ。六笠陸希(政経1=明大中野)は、昨年行われた東アジアユースで日本人最高の6位入賞。射撃界を背負うと期待される新星が、まずは明治で頂点を目指す。
2度の世界挑戦
「練習も国際大会も緊張は変わらない」。この強心臓が最大の強みだ。昨年7月の東アジアユース。高校2年次の夏にAR(エアライフル)の資格を取ったため、本戦までの3大会全てで結果が必要だった。失敗できない条件の中、持ち前の勝負強さで何とか代表に滑り込み「うれしかったし自信になった」。またシンガポールでの本戦も6位に入賞。初めての世界の舞台にも臆さず実力を見せつけた。
それから半年。ワールドカップに並ぶ世界最高峰の大会の一つ、H&Nカップの出場権を獲得。「家で大騒ぎするほどうれしかった」。しかし既に部活を引退していた六笠は大会直前のわずか4日間で猛練習。ヨーロッパの慣れない環境の中で自己ベストをたたき出した。結果は31位に終わったが世界のレベルを前に「世界で安定して勝てる選手になりたい」。その目ははるか先を見据えている。
アベック優勝へ
目標はインカレ団体優勝とジュニアのナショナルチームに選出されること。H&Nカップ後は「海外のトップ選手のやり方をまねして」次々と自己ベストを更新中だ。2年後に創部100周年を迎える射撃部。「日本一の力になりたい」と意気込む。明治で育った金の卵はまず明治を日本一のチームへ押し上げる。その先に世界への道が開けているはずだ。
【上松凜助】
◆六笠陸希(むかさ・りき)東京都出身。尊敬する選手はハンガリーのイストバン・ペニ。166㌢・58㌔
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