
(6)4年生対談 ~大学4年生編~
4年間、明大スケート部(フィギュア部門)を支えてきた4年生3人。佐上凌主将(商4=武蔵野)、梶田健登(政経4=明大中野)は競技を引退し就職、鎌田英嗣(営4=獨協)は1年間限定で競技を続行と4月からそれぞれの道へ歩みを始める。そんな4年生3人の巣立ちを前に3人のスケート人生を振り返る対談をお送りする。
――4年生での思い出はありますか。
佐上(以下:佐)本当に大変だったね。
梶田(以下:梶)4年生のスケートの記憶は一切ないな。挑戦する場所すら掴み取れなかったから、印象にないかな。この前の明法エキシビションはとても楽しかった。
佐上(以下:佐)インカレ(日本氷上学生選手権)かな。奇跡はあるんだなと。
梶:奇跡と言うけれど、ノーミスだろうと周りは思って見ていたけどね。伏見の人たちはインカレでショートプログラムで最初にアクセルを跳んで、ルッツトゥに行く前にポーズとってバッククロスのところで、練習の半分くらいしかスピードがなかったよね。いつも練習だと無駄にドヤ顔したり、カッコつけたりしてやっているのに、本当すごい自信なさそうにやってて、これもう絶対失敗するはって思ったよ。凌の場合は全て気の持ち用で、フリースケーティングはショートでどん底になって、吹っ切れているからノーミスするだろうなという気はしていたよ。
鎌:本当にシーズン通して良い演技ができていなくて、凌はどこでいい演技するんだろうと本当に思った。インカレのショートが終わった時に、俺は普通に今回こそは引退だし、すごい神がかかった神さまが降りてくるレベルでいい演技するぞと期待はしていた。ショートでコイツ気がめいってる。ヤバいじゃん。
梶:散々な言いようじゃない?
佐:言われても仕方がない。
鎌:俺はすごい心配してた。凌が寂しい引退のままで終わったら、俺も嫌だったし。みんなショックは受けていたよね。やっぱ最後だからいい演技してほしいもん。何でノーミスの演技ができたの?何を思って滑ったの?
佐:練習はしてきたから、練習でやってきたことをやろうと。監督やいろいろな人から後悔せずにやってくれと言われて、ずっといろんな人に言ってもらえていたから、そうだなと思って、練習してきたからそれ出せればいいかなぐらいでやったな。あとは団体優勝も無理だと思って、せめて総合優勝くらいには貢献しないのいけないから、法政と少しの差だったので、せめて少しでも順位を上げれたらいいなぐらいの感じで臨んだ。
梶:それで神が舞い降りてきたと。
鎌:あの時はみんなが応援していたよね。
佐:良い演技ができて、でっつもようじも良くて
梶:まさかのフィギュア優勝。追いかけてきたものを最後の最後で全く期待してない感じで成し遂げてしまったよね。
佐:正直期待はしていなくて、3位には入れたらいいかなぐらいに思ってたよ。。
鎌:あれは感動だったよね。
――初めてのインカレ優勝でしたが。
鎌:努力がやっと実ったという感じだよね。良かった。あと東日本選手権の時は期待していた分、俺もショックが大きかったし、かじけんと凌はいけて、俺が相当な絶不調で俺だけがいけないものだと思ったんだよ。大地(宮田大地・法大)も当たり前にいけると思ったから、全日本や国体はマジで頑張らないとと思っていた。
梶:そうやって思ってくれたなら、行けなかったことも報われたよ。
――東日本選手権後は気まずい空気でしたか。
梶:全然なかったよね。
佐:そこで出すのは普通に違うから、ただ普通にいつも通りにしている方が楽だったよね。
鎌:俺は心配だった。勝手に思っていただけで、大地も含めて大丈夫かな。元気にしているかなと思っていた。
梶:むしろ、少し解放された感なかった?
佐:肩の荷が降りたのは少しあるな。
梶:みんな行けなかったなー。ははっー!焼肉行こうぜみたいな感じだよね。
佐:特に試合のことについて話すことはなかったよね。
鎌:先生にずっとあなただけ全日本行けたけれど、足が痛いとか言っている場合じゃないよとすごい言われたよ。
佐:それで全日本に出る人が頑張ってくれるなら、全然いいかな。
梶:俺らが落ちて、頑張らないとと思ってくれたら、それで報われましたよ。落ちた甲斐がありましたよ。
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