(62)箱根駅伝 レース後コメント②(阿部弘輝・三輪軌道・酒井耀史)
4年ぶりのシード権獲得とはならなかった。往路11位、復路21位、総合順位17位で箱根を終えた明大。レース前のチーム状況は好調だっただけに悔しい結果に終わった。
今回は箱根での激走を選手のコメントで振り返る。(この取材は復路終了後に行われたものです)
◆出走選手の成績(上段:個人順位、下段:総合順位)◆ |
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1区(21.3キロ) |
鈴木聖人 |
1:03:11(13) |
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1:03:11(13) |
2区(23.1キロ) |
中島大就 |
1:10:26(19) |
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2:13:37(17) |
3区(21.4キロ) |
阿部弘輝 |
1:02:07(2) |
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3:15:44(12) |
4区(20.9キロ) |
三輪軌道 |
1:03:28(7) |
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4:19:12(8) |
5区(20.8キロ) |
酒井耀史 |
1:15:02(15) |
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5:34:14(11) |
6区(20.8キロ) |
前田舜平 |
0:59:41(8) |
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6:33:55(11) |
7区(21.3キロ) |
小袖英人 |
1:05:48(18) |
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7:39:43(11) |
8区(21.4キロ) |
角出龍哉 |
1:07:11(17) |
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8:46:54(11) |
9区(23.1キロ) |
村上純大 |
1:11:03(10) |
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9:57:57(11) |
10区(23.0キロ) |
坂口裕之 |
1:18:45(22) |
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11:16:42(17) |
3区・阿部弘輝(政経3=学校法人石川)
――レースを振り返っていかがでしたか。
「チームがシード権獲得を目標にしていたので、取れなかったことは悔しいです。反省と修正をしっかりして、前向きな方向で来年度につなげて行きたいと思います」
――ご自身の目標は。
「区間新記録を目標にしていて、区間賞は普通に走れば取れると思っていました。前半17位で襷を貰った時に、2年前順位を上げることができなったことを思い出して、最初からハイペースでつっこみました。ただその代償で後半痙攣してしまって100%の力を出し切れなかったことが非常に悔しいです。箱根の借りは来年箱根で返して、区間賞のみならず、チームが勢いに乗れるような決定的な走りを1年間磨いていきたいと思います」
――なぜ100%の力を出せなかったのですか。
「ハムストリングを両方痙攣してしまって気持ちと呼吸に余裕はあってもどうしても足が追いついてくれないというか。すごいイライラしました。その時に佑樹さん(山本佑樹駅伝監督)が「それだけハイペースだったから落ち着いていこう」と声をかけてくださって、なんとか落ち着きを取り戻しせました。シード権内の10位では襷を持っていきたかったので、それに応える走りができなかったことは非常に悔しいです」
――つりぐせになってしまっているのでしょうか。
「今回は対策とか準備をしっかりしてきている中での痙攣だったので、原因が僕自身もあまり分かっていません。ハイペースというのはありましたけど余裕はかなりあったので。それを克服したら絶対負けないと思うので、原因を突き止めてできる対策をしていきたいと思います」
――シード獲得とならなかった原因は。
「復路にかなり自信を持っていたのですが、7、8、10、と後半5区間のうち3人が二桁順位ということでブレーキになってしまったので、そこだと思います。ただ10人で駅伝はやっているので、勝ち切れなかったという状況はチーム全体で実力がなかったのではないかなと思います」
――次に見据えている大会は何かございますか。
「来年度は4年生ということで、個人的にドーハの世界陸上に出場したいと思っています。なので5月19日の日本選手権の1万メートルがターゲットになってくると思います。そこで優勝して、世界陸上の標準27分40秒00を切って、ドーハへの切符を手に入れるのが今年の目標です。またそこに挑戦しなければ東京オリンピックで勝負はできないと思っているので、今年が勝負の年です。ドーハの世界陸上に向けた土台作りをしていきます」
4区・三輪軌道(理工3=愛知)
――レースを振り返ってみていかがですか。
「2年ぶりに走ってみてこんなにたくさんの方々に応援してもらえる機会ってそんなにないので貴重な経験をさせてもらえたと改めて思いました」
――区間7位でした。
「途中まではいい走りができたんですけど、最後上りがきついところで。単純に自分の実力不足です」
――レースプランはありましたか。
「12番でもらったので前を一つずつ追っていこうと考えていました。落ち着いて入って、後半勝負という感じでした」
――ゴール後、チームはどのような雰囲気でしたか。
「チームというか、僕は今回箱根にかける思いが強かったので正直めちゃくちゃ悔しかったですしシード権よりも上位を目標にしていたので、シード権というのも達成できなかったのは実力不足を痛感しました」
――来年度に向けてどういったチームづくりが必要ですか。
「今回復路を見ても分かるように単独走が苦手な選手が多いというのと、トラックだけいいタイムを持っているんですけど勝負弱さというか人と競り負ける選手が多いので、速いチームというより強いチームを目指してやっていきたいと思います」
――次の箱根の目標順位はありますか。
「入学前に決めていた優勝、そこはぶれずにやっていきたいと思います」
5区・酒井耀史(商2=須磨学園)
――レースを振り返っていかがでしたか。
「思い通りにはいかなかったです。ただ、箱根駅伝というのが夢でもあり憧れでもあったので、スタートラインに立てたのかなとは思っています」
――レース当日のコンディションはいかがでしたか。
「体調はそこそこ良くて、アップではかなり体が動いていたんですけど、それが逆にあだになったというか、前半動きすぎて後半固まってしまったというところがありました」
――アドバイスはありましたか。
「いろんな人に最初は行かない方が言われていたんですけど、どこかで行けると思っていて、少し見くびっていました。序盤に飛ばした分、10km過ぎたあたりから足がつりそうになったりして、動きもスムーズではなくなってしまいました」
――来年はどの区間を走りたいですか。
「5区をリベンジしたいですね。何人にも抜かれて、こんなに早く上れる人がいるのかと思い知ったので、それを糧にして挑みたいですね」
――来季の意気込みをお願いします。
「僕も上級生になるので、後輩も増えますし、走り以外の部分でも真面目さとかひたむきさという面で、チームを前向きな方向に向けてやっていきたいです」
[競走担当一同]
次年度も予選会からのスタートになってしまいましたが、各個人が成長し、再度箱根で強い明治を取り戻せるよう期待しています!
監督、選手・スタッフの皆さん、おつかれさまでした!
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