インカレ銅 自由なバレーで表彰台

2018.12.19

 花道を飾った。4年生は引退となる今大会。中大、東海大と強豪を撃破し、4年ぶりの3位に輝いた。


◆11~26・12・2第71回全日本大学選手権(大田区総合体育館他)▼❸明大


一つになった個性派集団

 自由なプレーが武器だ。昨年度までは個性が強い故にまとまりを欠いた明大。そこで、Li小川智大主将(政経4=川崎橘)は「まとめるよりも、個性を引き出す」チームづくりを進めた。特に考え過ぎることのあったMB三輪大将(政経1=高川学園)には自分のプレーに集中させた。「本当にやりやすかった」(三輪)。これが奏功し秋季関東大学リーグ戦ではスパイク賞を受賞するまでに成長。3位決定戦の東海大戦でも変化をつけたクイックで果敢な攻めを貫いた。コートに立つ上級生に縛られず、下級生が伸び伸びプレーできる環境が躍進の原動力となった。

 さらに今年度取り組んだのが試合中のコミュニケーション。考えを共有し合い、コンビバレーにつなげた。平均身長の低い明大はブロックとレシーブの連携が生命線。「少しのズレが失点につながる」(小川)と、昨年度までの経験を基に小川がスパイクのコースを予測して指示を出した。「説得力が違う」(OH小松一哉・政経3=雄物川)。的確な指示で信頼を集め、おのおのが役割をこなすチームができた。小川の抜ける穴は大きい。それでも「自分たちのやり方でやりたい」と、次期主将の小松は次を見据える。来年度も明大らしい自由なバレーで日本一を目指す。

【大西健太】