復活の秋準優勝 王者苦しめる大善戦

2018.11.28

 敗れたものの、心は晴れやかだった。決勝では、インカレ4連覇中の山梨学大を相手に、序盤から善戦し1―1。SO(シュートアウト)戦まで持ち込むも、あと1本足りず敗れた。だが、3季ぶりの決勝の舞台で理想の攻撃を見せた。


◆9・1~11・25関東学生秋季1部リーグ(駒沢オリンピック公園第一球技場他)▼❷明大


攻守で成長

 天を仰いだのはこれが3回目だった。春季リーグ準決勝、インカレ初戦と同様、SO戦5人目のシューター・FW平井一樹(文4=天理)が外せば負けとなる場面。しかし、ボールはGKに阻まれ、ゴール左外へ。平井はその場に立ち尽くした。それでも、チームは笑顔だった。予選を2位で終え、春季からの課題であるシュートの決定力不足は残った。また、PC(ペナルティーコーナー)も、獲得した22本中、成功はわずかに2本。得点力不足は明らかだった。しかし、決勝ではたった1本のPCを決めると、相手の7本のPCを全て抑え、守備でも輝きを見せた。「最後の最後に自分たちのホッケーができた」(DF前田隆昭主将・営4=丹生)。実力を出し切った選手たちに悔いはない。

 今大会で4年生は引退。指導陣からも、今季は「見てきた中で一番いいチーム」(宮田知総監督)と評された。だが「いいチームではなく〝勝てるチーム〟を」(前田)。勝利のためには、練習から試合意識を持ち、プレーの精度を向上させることが必要だ。学生大会4冠へ。〝勝てるチーム〟を目指し、後輩たちの再挑戦が始まる。

【西山はる菜】