秋リーグ 全勝で3連覇

2018.11.03

 秋リーグ3連覇を達成した。専大との全勝対決。団体インカレ優勝校を相手に4―2で白星を挙げ、雪辱を果たした。渡辺裕介主将(商4=明徳義塾)はチームを春秋連続優勝に導いた。

◆9・14~21 秋季関東学生1部リーグ戦(所沢市民体育館他)▼❶明大

果たした責務
 覚悟を決めたのは1年前。大活躍の秋季リーグ戦後、森薗政崇選手(平30政経卒・現岡山リベッツ)から主将のバトンを託された。「本当に自分でいいのかな」。大きなプレッシャーと不安が襲った。そんな中、森薗選手が背中を押してくれた。「絶対やった方がいいと言われて、決心がついた」新主将・渡辺裕の時代の幕開けであった。
 理想としたキャプテン像は「一番意識高く取り組んで、自分の姿を見て付いてきてもらう」。今までとは違い、自分がチームを引っ張っていく存在に。練習、私生活からチーム全体に意識を向けた。「伸び悩んでいる時に新たな練習メニューを提案してくれた」(竹﨑千明・情コミ1=野田学園)。悩む後輩にも寄り添い、常にみんなの一歩前を。試合でも「勝敗関係なく精いっぱい力を出す」。春リーグ、団体インカレともにシングルス無敗。チームの進むべき方向を照らし続けた。
 迎えた最後のリーグ戦。4勝1敗で殊勲賞を獲得。重圧から解放され、目には涙が。「このチームで春秋リーグ戦優勝できて、主将をやって良かった」。髙山幸信監督も「下級生に慕われて本当にいいキャプテン。裕介のチームになった」と絶賛。主将としての責務を全うした。強豪・明治の歴史に確かに名を刻んだ。

【長谷川璃月】

◆渡辺裕介(わたなべ・ゆうすけ)長野県出身。171㌢・58㌔