(15)箱根予選会 レース後コメント①(山本佑樹駅伝監督・坂口裕之・阿部弘輝)

2018.10.15

 紫紺の襷が箱根路に帰ってきた。まさかの予選落ちから1年。どん底を経験した選手たちは大きく成長遂げて立川の地に戻ってきた。課題であった後半の失速も最低限にとどめ、明大は5位で予選会を通過。見事2年ぶり60度目の箱根駅伝出場を決めた。今回はそんなレースを選手のコメントで振り返る。(この取材は1013日に行われたものです)

  

山本佑樹駅伝監督

――目標のタイム設定はありましたか。 

 「阿部(弘輝・政経3=学法石川)、中島(大就・商3=世羅)、小袖(英人・政経2=八戸学院光星)、鈴木聖人(政経1=水城)はフリー、集団走は64分半前後を設定しました」

  

――良かった選手はどなたですか。

 「三輪(軌道・理工3=愛知県私立愛知)がきちんと走ってくれたのが大きいなというのと、斉藤(寛明・法3=国学院久我山)、村上(純大・政経2=専大松戸)あたりかなと思います」

 

――1年生が2人出走しました。

 「中嶋(大樹・文1=国学院久我山)は意外と長いのいけるんだって夏に感じて、日体の1万できちんと最後まとめてゴールした時に、いけるなと。鈴木はもう、主力で走ってくれなきゃ困るよっていう位置づけで、不安もなくスタートラインに立たせました」

 

――合宿では距離走を踏むことを意識したとお聞きしました。

 「距離を走れば20キロが走れる法則はないんですけど、自信をつければ距離に不安がなくなるというか。メンタルと脚を鍛える狙いで、力が秋で付いた感じがしたので良かったと思います」

 

――今後どう戦っていきたいですか。

 「とにかく前で勝負したいので、レースを前で進められるようなオーダーで、どっちもシードを取りたいです」

 

坂口裕之(政経4=諫早)

――5位という結果について率直な気持ちをお願いします。

 「結果として5位で予選を通過することができたので、素直に喜びたいなと思います」

 

――主将として〝チームに貢献〟ということをよく口にされてきましたが、今大会を振り返っていかがですか。

 「チームの雰囲気を落とさないことと方向性をしっかりと定めるということが、僕が予選会のメンバーから外れてできる唯一のことでした。実際、ラップタイムや結果にもある程度つながったかなと思うので、本当によかったです」

 

――現在のチーム状況はいかがですか。

 「チームとして予選会を通ることで、自信というプラスアルファが付いたと思います。ここから、どれだけ本戦で上がっていけるかは、僕自身走る身としてもチームを支える身としても、楽しみに感じています」

  

――本戦への意気込みをお願いします。

 「僕が予選会を外れた理由は箱根本戦にしっかりと合わせることがメインです。しっかりと任された区間で区間賞を取ることが、絶対条件であると思っています。年度当初に立てたチームの目標として〝5番〟というところに向けて、チームの力とチームワークの両方を高めていきたいです」

 

阿部

――どのような意気込みで臨みましたか。

 「チームのエースとしてしっかりタイム稼がないといけないと思っていたので、本調子ではないなりに覚悟を決めて、積極的に勝負することに徹しました」

 

――本調子でなかったのいうのは。

 「8月に右膝を故障してしまって、チームは30キロを8本こなしていた中、僕は2本しかこなせなかったり。距離の不安とかもあったのですが、トラックシーズンで重ねてきた土台で、今回はなんとか粘ることができました。今日まで3週間しかなかったですが、ここまで調子を戻せたことは、自信にもなりました」

 

――他のメンバーの走りはいかがでしたか。

 「下級生や同期の若い力が底上げをしっかりできているので、そこに関しては来年再来年に楽しみなチームだと思います」

 

――本戦で走りたいのはどこの区間などございますか。

 「エース区間にも行きたいとは思いますが、僕の走り方的には1、3くらいが最高のパフォーマンスができるのではないかと思うのですが、決めるのは山本駅伝監督なので、任せます」

 

――接触はあったのですか。

 「8キロくらいに接触というか、転倒しかけて、そこでちょっと焦りました。そのあと立て直して集団にうまくつけたので、自分の対応力が上がったのではないかと思います」

 

――3週間後の全日本について抱負をお願いします。

  「去年から全日本にはいいイメージで臨めているので、もちろん区間賞狙って走っていきたいと思っています」

[競走担一同]

95回箱根駅伝まで79