(8)主力選手快走で駅伝シーズンに好発進/日体大記録会

2018.09.23

 紫紺復活を懸けた駅伝シーズンが始まる。箱根駅伝予選会を3週間後に控えた日体大記録会、1日目の1万メートルには18人が出走。中島大就(商3=世羅)らが好走し、予選突破に弾みをつけた。

◆9・22〜23 第265回日本体育大学長距離競技会

(日本体育大学健志台陸上競技場)

[1日目]

▼男子10000メートル

6組 長倉  7着 31分37秒90

   坂口  8着 31分37秒92

   枡田  14着 31分55秒04

11組 斉藤  14着 30分22秒77

   中嶋  15着 30分24秒16

   手嶋  18着 30分28秒56

   村上  29着 30分48秒87

   寺前  33着 31分00秒95

   大西  41着 31分40秒62

   酒井  43着 31分47秒57

   丸山  44着 31分48秒08

   山口  45着 31分50秒13

13組 中島  5着 29分40秒32

   鈴木  6着 29分40秒56

   小袖  9着 29分44秒14

   角出  10着 29分44秒89

   佐々木 13着 29分53秒32

   三輪  32着 30分42秒65


 余裕のレースに夏の成果が表れた。「合宿の最後の練習の一本」(山本佑樹監督)として、監督から出された指示は、1キロ3分切りのペース走。序盤から堅実な走りを見せた中島は、後半も粘りを見せた。「7000メートルから9000メートルが上げ切れなかった」(中島)と語るも、その顔に曇りはない。「去年悔しい思いをしているので、今年は明治を見せつけられるように走る」(中島)。予選会への好調ぶりをアピールした。


 メンバー入りに名乗りを上げる。鈴木聖人(政経1=水城)、中嶋大樹(文1=国学院久我山)、手嶋杏丞(情コミ1=宮崎日大)らルーキーの活躍も光った今記録会。特に鈴木は、ペースのコントロールとラストのスパートで精彩を放った。合宿の疲れもあり「今日の走りは65点くらい」と自身の評価は厳しいが、29分40秒56でベストを更新。駅伝シーズンに向けての好材料となった。


 チームの真価が問われる。23日の5000メートルには阿部弘輝(政経3=学校法人石川)ら主力メンバーが出場する。予選突破には、各々の走力はもちろん、チームの総合力は不可欠だ。2年ぶりの箱根路へ向け、夏合宿の追い込みをつなげられるかがカギを握る。


[仁科せい]


試合後のコメント

山本監督

――今日の狙いは何ですか。

「今日は合宿の最後の練習の一本という位置付けです。記録会としては物足りないですが、ペース走という形で選手には細かくそこは指示をしました」


――今日走った中で特に良かった選手は誰ですか。

「中島ですね。かなり調子が良くて前に行きたくてしょうがない感じでしたが、無理やりそれ以上行くなとストップをかけました。その後ろの小袖や角出も十分余裕を持って終われていたので、彼らは予選会の中心になると思います」


中島

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

  「前半ペースの上げ下げで足を使ってしまい、後半3キロの7000から9000が上げきれずにイーブンで押してしまいました。最後の1000メートルはしっかり動かせたのですが、少し課題が残ったという感じです」


鈴木

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

  「1キロ3分は余裕でいけなければと思っているのですが、思ったよりも合宿の疲労で体も動きませんでした。ただ予選会はこの倍走らなきゃいけないので淡々と走って、最後少し絞り出せたかなという感じです」