王座奪還ならず

2018.07.11

◆6・21~24 全日本大学王座決定戦(北九州穴生ドーム)▼男子団体❷明大

 リベンジとはならなかった。関東2位で15年ぶりの王座進出を果たした明大。予選を勝ち上がると、決勝まで駒を進めた。16年ぶりの優勝を目指したが、早大に敗北。関東リーグに続きまたも準優勝に終わった。

奇策実らず

 臙脂(えんじ)の壁が立ちふさがった。決勝の相手はここ5年で4度の優勝を誇る早大。北本達己(商1=大和高田市立高田商)が相手の大エース・船水颯人(早大)を下すも、後が続かず敗戦。再び宿敵の歓喜の輪を見届けることとなった。
 王者打倒の秘策も不発に終わった。「能力のある2人がどこまでできるかと思って組ませた」(北本英幸コーチ)。大会1週間前に急きょ結成された丸山海斗(政経3=上宮)・米澤要(営3=能登)のダブル前衛ペア。公式戦で組むのは実に2年ぶり。セオリーを覆す奇策で勝負に出た。しかしボレーミスを連発するなど、本来の実力が発揮できず。準決勝の同大戦で逆転勝利こそ収めたものの、早大戦では見せ場なく敗れた。
 もう2位で満足はしない。目標は8月のインカレ初優勝。そのために必須となる早大へのリベンジへ向け、ダブルスを苦手としてきた北本が個人戦で早大ペアを下すなど、希望も見えている。「全員の力で早大に勝てるような試合をしたい」(北本)。宿敵を倒し、初の栄冠への道を切り開く。【前田拓磨】