
(3)ルーキー特集② 濱本兼伸
今年度も4人のルーキーを迎え陸上練習がスタートした。自分を追い込み、氷上練習、そして10月からのレースに備えている。今回は、新入生たちに大学での競技人生にかける思いを伺った。(この取材は6月16日に行われたものです)
2人目に紹介するのは、濱本兼伸(政経1=帯広三条)。1000メートルと1500メートルを得意とする選手だが、今季は5000メートルまで距離を伸ばし挑戦する。高校時代に培ったカーブワークを武器に、実力者がそろう明大中距離陣を引っ張る存在になれるか注目だ。
――スケートを始めたきっかけを教えてください。
「小学1年生の時に、よく覚えてないんですけど周りの友達がやるから一緒にやろうかなと思ったのがきっかけだと思います」
――明大を進学先に選んだ理由を教えてください。
「大学でスケートをやりたいと思い、自分に合った所だとか、将来のことを考えて明大にしました」
――専門種目と好きな距離を教えてください。
「去年までは1000メートルと1500メートルだったんですけど、今年は5000メートルも滑りたいなと思ってます。好きなのは1500メートルです。短距離の力は自分にはないので、5000メートルも挑戦しようかなと思ってます」
――明大は長距離選手の層が厚いですが。
「逆に速い先輩がいる方が目標になるというか、練習もいい選手がいてくれると違うと思いますし、フォームもいろいろ考えてできるのでいいと思います」
――自己ベストを教えてください。
「1500メートルは1分54秒31で、1000メートルは1分14秒4です」
――高校と大学の違いはありますか。
「メニューが高校時代は先生から出されていてそれをやるっていう感じだったんですけど、自主練をやってる人もすごく多くて、高校時代は自分はそういうのやらなかったので、トレーニングの面だとそういったものが大きいです」
――滑りの強みを教えてください。
「ざっくり言うとコーナーです。帯広三条はストレートに関しては自由であんまり指導されないです。コーナーがメインで、本当に細かくやってたので、そこに関しては自信があります。まだまだですけど、やってきたものがあるので自分のコーナーに対する考えはしっかりしてます」
――逆に弱点はありますか。
「スタートというか加速力がないところです」
――高校時代一番印象に残ってるレースはありますか。
「高校3年次のインターハイのリレーです。3年間ずっとリレーは出てたんですけど、1年生の時に速い先輩がいて3位に入って、2年生の時に、自分ともう1人同級生の選手がいて、自分がその人にバトン渡すところで失格になってしまいました。それで、3年生の時にまた同じ組み合わせで、自分がもらう側になったんですけど、失敗できないなっていう感じで、結局渡す時に相手が転んでしまいました。でもぎりぎりで取って、何とか滑り切ってよかったよかったってなったのが、すごく印象に残ってますね」
――ラップタイムの落とし方に安定感があると思ったのですが。
「高校3年次のインターハイと全日本ジュニア選手権の1500メートルに関しては、最初に割と突っ込んで入ってラップが出ないと、全体のタイムも出ないと思っていたので、最初に突っ込んで入りました。そんなにガツンと落ちるほうではないと思うんですけど、もっと落ちない人はいっぱいいると思います」
――ライバルだと思う選手はいますか。
「去年だと、山口(知己・政経1=盛岡三)と結構同走が多かったんですよ。ほんとにその時は嫌で(笑)、一緒に滑りたくなかったです。でも一緒に明大に入ったので、負けてられないなと思うし、今年は1500メートルで負けたくないので、今速い先輩方にも勝てるように頑張りたいです」
――同期3人の印象を教えてください。
「初めて会ったのは去年の長野合宿で、今もうまくやってますし、一緒にいて楽しいです。練習に対する意識も高いので頑張れていると思います」
――今年1年の目標は何ですか。
「距離別選手権に出られるような位置に、タイムランキングで入るのが目標です。タイムの目標は、1000メートルが1分12秒00、1500メートルが1分51秒00、5000メートルが6分56秒00です」
――最後に4年間での目標を教えてください。
「スケート選手として目指してるところは、人から応援される選手になることなので、そういう人になりたいなと思います」
――ありがとうございました。
◆濱本 兼伸(はまもと・けんしん) 政経1、帯広三条、173センチ・59キロ
専門種目は1000メートル、1500メートル、5000メートル。目標とする選手は幼なじみである戸水謙一郎(高崎健大)。「5000メートルで一緒に滑りたい」。
[織田有衣子]
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