
春連覇 最強世代まず一つ
◆4・7~29秩父宮杯第66回関東大学選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)
▼❶明大
1冠目。昨年度の3冠達成チームが、まず春の王者に上り詰めた。今年度、初の公式戦となった関東大学選手権。決勝リーグ2戦目の東洋大に敗れるも、最終戦で中大に勝利し、2年連続26回目の優勝を決めた。
役者そろい踏み
決勝リーグ最終戦の中大との天王山。勝てば優勝の局面で、輝いたのは4年生だった。FW府中祐也(商4=武修館)が先制ゴールを挙げると、同点の第3ピリオド2分19秒にはFW高橋瞬主将(政経4=白樺学園)が決勝点。宿敵を5―2で下し、栄冠を手にした。
「どこの大学よりも4年生を見たら自分たちが強い」(府中)。下級生の頃から主力として明大を支えてきた最強世代。それぞれの競技に対する思いから衝突したこともあった。その世代も、最上級生に。府中が「後輩のために勝たせてやりたい」と言えば「仕事は点数を取って、チームを勝たせること」(FW松本昂大・商4=北海道清水)。最優秀選手に輝いた松本を筆頭に、チーム得点の約半数は4年生。役者が勝利のために一つになった。
ぶれない強さがある。東洋大に6年ぶりに敗れるなど、一時は優勝に黄色信号がともった。それでも「自信を失うことはなかった」(高橋)。昨年度は、関東大学選手権、関東大学リーグ戦、日本氷上競技大会の3大タイトルを総なめ。この経験が、大きな〝自信〟となって、チームをさらに強くした。今年度も、3冠への挑戦が許されたのは明大のみ。「4年生全員が背中で見せて、後輩に残していく」(松本)。2年連続3冠へ、強固になった団結力がこの1年で常勝軍団をさらに加速させる。
【福永智隆】
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