関東トーナメント開幕 小林拓主将インタビュー

関東トーナメント開幕 小林拓主将インタビュー
――今のチーム状況を教えてください。
「悪くはないと思いますが、個人としてもチームとしてもまだまだ成長していかなければならないと思います」

――昨年は11位という結果でした。
「しっかり準備をしていたのにも関わらず、白鴎大に負けてしまいました。それぞれ個人の役目を発揮できなかったのと、詰めの甘さがありました。昨シーズンは練習に対して目的意識や課題意識っていう部分が足りなかったです。今年はそこを中心に下級生に伝えつつ、みんなでいいコミュニケーションを取りながら、質の高い練習をするところから始めています」

――今大会をどう捉えていますか。
「最終的なインカレのために、リーグ戦や今大会があると思います。ですが、ただステップにするにはもったいないです。しっかり自分たちの力を試すという意味でも、一戦一戦、勝ちにこだわって優勝したいと思います」

――主将になられた経緯を教えてください。
「4年生を中心に、みんなからの推薦で決まりました。濱西康一監督からも『お前で大丈夫』というふうに言っていただけました」

――どういう部分がチームに評価されたとお考えですか。
「常に真面目に取り組むことだと周りには言われます。リーダーシップを発揮するというよりも、意見をしっかり言うっていう部分だと思います。指定校推薦で入学したにも関わらず、主将としてAチームに置いてもらっているので、そういった経験を後輩たちにしっかり伝えていかなければならないと思います」

――主将として目指す理想像を教えてください。
「個人として試合に絡んでいきたいというのは前提にあります。それに加えて、コート内にいる時間だけではなく、コート外でのコミュニケーションだったり、監督とのパイプ役をしっかり行って、チームの雰囲気をつくっていけるようなキャプテンでありたいです」

――主将をやる上で大変なことはどんなことでしょうか。
「直近でいえば、就活で自分がいない時間が多くなってしまうところです。もちろん任せられるメンバーではありますが、自分に頼ってくれることもあります。それになかなか応えられていません。大会に出場できないことも多いので、そこは悩みどころです」

――今年のチームの特色を教えてください。
「目指しているバスケは、ディフェンスから早い展開でオフェンスしていくことです。そのためにまずは、どれだけディフェンスを精度高く、激しくやれるかが大事になってきます。守備から素早くボールをシェアして、自分たちのリズムをつくり出していきたいです」

――練習では4年生が熱心に指揮を執っていました。
「やはり4年生がしっかりしていないと、下級生は不満を抱いてしまいます。それを今の4年生は一人一人が自覚しています。それが練習に表れているのだと思います」

――4月上旬から中旬にかけて行われた京王電鉄杯はいかがでしたか。
「ガード陣に縦にドライブされる部分がかなり目立ちました。それに関しては急務かなと思います。他にも細かいディフェンスの部分や、オフェンスのシステム的な部分で課題は見つかりました。それらの部分を今大会までに調整してきました」

――大学最後の1年になりますが、抱負を教えてください。
「シンプルに悔いがないように終わりたいと思っています。就活で出られないこともありますが、しっかりやり切ったと思える形でやりたいです。あとは全力で声を出してチームを盛り上げて、楽しくやれればいいなと思います」

――最後に今大会への意気込みをお願いします。
「みんなが優勝目指してやっているので、どれだけ全員が同じ方向を向けるかだと思います。そこをしっかりまとめながら一丸となって戦いたいと思います」

――ありがとうございました。

◆小林 拓(こばやし・たく) 営4 桐光学園 178センチ・74キロ

登録ポジションはSG(シューティングガード)。10月3日生まれ

[浅野拓磨]