関東トーナメント開幕 濱西康一監督インタビュー

関東トーナメント開幕 濱西康一監督インタビュー
 日本一に向け、新体制が始動した。昨季は、最初の公式戦である関東トーナメントで11位と出遅れると、続くリーグ戦では10校中7位。集大成であるインカレでもベスト16で幕引き。接戦を繰り広げながらも、あと一歩届かない試合が多かった。就任2年目を迎える濱西康一監督の下で、今年こそ日本一の称号を手にする。
 本特集はそんなバスケットボール部の1年を追いかける。第1回目となる今回は、濱西監督に話をうかがった。(この取材は4月14日に行われたものです)

――練習にはどのくらいの頻度で行かれているのですか。
 「年度末、年始ということもあって平日にはあまり行けていない状態ですね」

――選手主体で練習を組んでいっている状態なのですか。
 「そうですね。こういう状態は昨年度から続いていて、昨年度で言うと松本大河(平30文卒)とか齋藤拓実(平30営卒・現アルバルク東京)が中心になって練習を組んでくれました。なので選手がコーチから言われたことをただこなすわけではなく、能動的に動く雰囲気というのはつくれています。今年だと主将の小林拓(営4=桐光学園)とか、副将の今川(友哲・営4=大阪桐蔭)がコミュニケーションを取りながら練習してくれています。選手が自分たちで自主的に動いてくれているので、我々大人も時間の許す限り、練習中からコミュニケーション取りながらやっていきたいです」

――齋藤選手、吉川治耀選手(平30情コミ卒・現埼玉ブロンコス)のガード二枚看板が抜け、穴を埋められるかがカギとなってくると思いますが、今季注目すべきガードは誰ですか。
 「渡辺翔太(政経2=宇都宮工)が昨年度はあまりプレータイムがなかったですけども、この2大会でプレーの幅を広げてくれています。スピードを生かして速い展開をつくるのが彼の持ち味ですけども、それに加えてゲームメイクとか考えながらプレーをしてくれています。スピード一辺倒のバスケから脱却し始めているのかなと思います。また、経験を積んでいる綱井(勇介・文4=大阪学院)もオフェンシブな選手でガードをこなしながら得点を取れる選手です。その2人と安定感のある小林拓とか山口(裕明・営4=足立学園)を組み合わせながら戦っていきます。ガードに関してあまり心配はないですね」

――注目すべき選手は誰ですか。
 「チームの中心となるのはやはり4年生ですね。インサイドで言えば今川、フォワードで言えば須藤昂矢(営3=桐光学園)、ガードで言えば翔太(渡辺)もだけどやはり綱井です。上級生がチームを引っ張ってもらわないといけないですね。それに新しい戦力がライバル的な存在になって試合に出るために競争してほしいなと思います。軸となるのはやはり4年生ですね。練習の雰囲気づくりからやってくれていますから」

――関東トーナメントの山場はどの試合ですか。
 「1部リーグが今年から12チームに増えますけどそんなに大きな差はないと思っています。トーナメントというのは勢いですし、ムードの良いチームが勝つと思います。初戦で戦うであろう慶大にしっかりと勝って、次の中大戦も突破したいです。慶大を軽視しているわけではないんですけども、明大はしばらくベスト8に食い込めていないのでベスト8決めの中大戦を一つの山場としていきたいです」

――関東トーナメントをどのような大会にしていきたいですか。
 「公式戦なので勝ちにいくのは大前提です。その上でどれだけ今まで練習してきたことをしっかり出して、どこが足りないのかを確認できる大会にしていきたいです。本当はできるけどできなかったというのはなしにして、課題を明白にしてほしいです」

――今シーズンの意気込みをお願いします。
 「優勝を目指していきたいです。それがブレない目標であるチームであってほしいです」

――ありがとうございました。

[長沼遼太]