
(10)リーグ終了から成長見せる快勝/練習試合
まさかの10位で終えた前期リーグ戦。試合後の「監督もコーチももう何も言わない。自分たちで考えてやれ」という神川監督の厳しい言葉通り、選手たちが主体となりすべての練習を行ってきた。そして最終節から1週間、4年生が中心となり選手たち自身で選んだスタメンは「チームのために走れるやつ」(藤田主将・法4)。監督が見守る中挑んだ横河武蔵野FCとの練習試合は、終始攻めの姿勢を貫き3―0で勝利を収めた。
この日のコンセプトは「1対1、徹底してつなぐ、数的有利をつくる」の三つ。選手たちが自分たちで決めた目標だ。このコンセプト通り、この日の本学は最終節からは見違えるような試合を展開する。前線から精力的にプレスをかけ相手に余裕を与えず、さらに攻守の切り替えも素早い。前半は林(商4)のPKでの1点に留まったものの、後半のさらなる活躍を予感させる前半となった。
ハーフタイムにも選手同士で指示が飛び、監督がいない中で自分たちができることをやろうという意思が伝わってくる。後半が始まると、攻撃面での輝きが増す。流れるようなパスワークから都丸(政経3)がまずは2点目。その後も小林(政経2)がループシュートでゴールを狙うなど、積極的にシュートを打つ選手たち。そして3点目はこの日何度もチャンスをつくってきた山本(政経2)だった。ゴール前の切り込んだところから思い切って打ったシュートが、ゴールに突き刺さる。見事なゴールで3ー0とした本学は、このまま守り切り試合を終えた。
この1週間選手たちは自分たちの実力を見つめ、話し合いを重ねてきた。その成果が十分に表れた結果に神川監督も「やりたいサッカーができ始めている。そのためには協力しなければいけないことが、選手も分かったはずだ」と選手の成長を評価した。今週末14日には、総理大臣杯が待ち構えている。「監督を信じて、スタッフと選手一丸となって予選突破を目指す」(藤田主将)。今日がゴールではない。この先にある総理大臣杯、そして後期リーグ戦を見据える選手たちへの期待は高まるばかりだ。
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