
ルーキー特集(2)毎夜勉学励む寡黙な〝リケダン〟ガード 阿保柊二
今年度も頼もしい新戦力が加入した。最初の公式戦である関東トーナメントではベスト16に終わり苦杯をなめた明大。秋のリーグ戦に向け、6月4日に初戦を迎える新人戦で勢いを取り戻したい。本特集ではそんな男子バスケットボール部の将来を担うルーキー9人を紹介する。 2人目に紹介するのはSG阿保柊二(総合1=実践学園)。指定校推薦で明大に進学。高校での悔いを晴らすため、大学でもバスケに打ち込むことを決断した。高校まではSGとしてプレーしていたが、大学ではPGもできる選手を目指す。(この取材は5月21日に行われたものです)
――大学生活はいかがですか。
「キャンパスや学部に仲が良い人は多くないです。バスケ部といることが多いですが、結構楽しいです。一応、勉強も頑張っています。総合数理学部は必修単位が多くて、1年の前期は20単位で後期は18単位です。全単位取れるようにしたいので、毎日夜11時くらいに帰ってご飯食べたり風呂に入ったりして、そこから午前1〜2時くらいまで勉強しています。高校からずっとそんな感じなので、慣れてます」
――大学バスケはいかがですか。
「高校と比べて意識が変わりました。監督も練習にあまりいらっしゃらないので、自分たちで考えて、自分たちで声を出さないといけないです」
――持ち味を教えてください。
「落ち着いたプレーを心掛けています。(高校時代はSGでしたが)大学ではSGをやりつつ、PGのスキルも身に付けていきたいと思います。チームをまとめられるようになりたいと思います」
――指定校推薦で入部されたということですが、入部までの経緯を教えてください。
「指定校推薦者が進学できる大学でバスケをやりたいなと思っていました。それで高校の時に明大の練習に参加して、その時に監督とお話しする機会があり『入りたいです』と伝えました。それで指定校の試験が終わった後にもう一度『入りたいです』と電話で伝えました」
――大学でもバスケを続けようと思ったのはなぜですか。
「高校時代は一応、試合には出ていました。でも、スタートではなかったですし、プレー時間も長いというわけではなかったです。悔しい思いのまま終わるのが嫌でした。大学でもっと極めたいと思いました」
――高校時代の思い出は何ですか。
「実践学園は1個上の代で初めて全国大会に出場しました。インターハイとウィンターカップの両方に出場しましたが、一度も(全国大会では)勝てなかったです。ですが、自分たちの代はウィンターカップで1、2回戦を突破できました。歴史的なことができたので、良かったです」
――バスケを始めたきっかけを教えてください。
「父がずっとプレーしていて、インターハイにも出ていたらしいです。大学でも日大で続けていて、その時のマネジャーが母でした。三つ上の兄がバスケをやっていて、それでバスケに触れる機会があったので、何となく始めていました」
――現在の課題は何ですか。
「自分はフィジカルが弱いです。本当に強くしたいので、いつも食事には気を使っています。3食は絶対食べて、夜ご飯は2合くらい食べます。練習後もプロテインを飲んでます。結構努力はしてるつもりですけど、あまり太れない体質です」
――同じポジジョンで目標としている選手はいますか。
「明大でいったら、綱井さん(勇介・文4=大阪学院)です。バスケIQが高くPGとSGのどちらもできますし、試合ごとの波もないです。NBAでいったら、カイリー・アービング選手(アメリカ)ですね。だいぶ遠いですけど目標です(笑)」
――新人戦での目標を教えてください。
「新人戦では試合に絡めるようになって、ガードの翔太さん(渡辺・政経2=宇都宮工業)を助けてチームに貢献したいなと思ってます。まず、1回戦の明星大にしっかりと勝って、(勝ち上がってくる可能性の高い)拓大にも勝って、優勝を目指して頑張りたいと思います」
――次の岩本大地選手(営1=長崎西)の紹介をお願いします。
「3Pシュートを一番得意としていて点を取るのもうまいと思います。自分と同じ指定校推薦ですが、すごくバスケも頑張っています。大地は普段あまりはしゃぐタイプではないですけど、生活面でも仲良くしています」
――ありがとうございました。
◆阿保 柊二(あぼ・しゅうじ)総合1、実践学園、181センチ・70キロ
登録ポジションはSG。趣味はゲーム。特に好きなのは「大乱闘スマッシュブラザーズ」。
[古賀章太郎]
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