
ルーキー特集(3)文武両道スコアラー 謙虚さ×向上心でマストな存在に 岩本大地
今年度も頼もしい新戦力が加入した。最初の公式戦である関東トーナメントではベスト16に終わり苦杯をなめた明大。秋のリーグ戦に向け、6月4日に初戦を迎える新人戦で勢いを取り戻したい。本特集ではそんな男子バスケットボール部の将来を担うルーキー9人を紹介する。 3人目に紹介するのはSG岩本大地。田中大貴選手(アルバルク東京)の出身校でもある名門・長崎西高からやって来たシュート職人だ。持ち味の外角シュートで、得点を量産する。さらに教職の授業を取るなど、勉学にも抜かりない。(この取材は5月21日に行われたものです)
――バスケを始めたきっかけは何ですか。
「両親がバスケをしていたので、小学1年生の時から始めました。父親は高校の教師ですがバスケを教えていたりもしていて、母親も学生の時にバスケをやっていました」
――ポジションを教えてください。
「SGですが、高校の時はチームのサイズが全体的に小さく、自分はチーム内では大きい方だったので全体的にやっていました。大学はレベルも高いし身長も高いので、1、2番両方とも練習してできるようになりたいです」
――出身校の長崎西はどういうところでしたか。
「県内でも進学校で、バスケ部は学校内の部活の中では強かったので、部活に力を入れながらも勉強も頑張るという感じでした。結構きつかったですが、頑張ってやりました」
――心に残っている高校時代の出来事はありますか。
「二つあって、一つは高校最後のウィンターカップです。初戦で日大山形に1点差で負けて、それも最後に自分がシュートを外して負けてしまいました。実際、その試合は勝てた試合だったし、その試合で引退だったので心には残っています。もう一つは、2年生の時にウィンターカップに出られなかったことです。そこで負けたことで、もう1回一からやり直すという気持ちが入りました。それで自分たちの代は絶対ウインターカップに出て、勝とうっていう目標でしたが…」
――明大を選んだ理由は何ですか。
「高校に入った時から大学は関東でやりたいと思っていました。あと父親も明治出身で、濱西康一監督の何個か下くらいの代でした。指定校推薦で明治があるって聞いたので、それで行けるなら明治で勉強もバスケも頑張ろうと思って選びました」
――大学生活はいかがですか。
「高校時代は土日も学校がありました。100分の授業を4コマやる『自学会』というものがあったりして厳しい感じでした。課題もかなり多くて夜までやったりする中で朝練もあったので、今はそれに比べたら楽だと思います」
――ご自身がチームに貢献できると思う部分はどこですか。
「今はSGとして使ってもらっているので、3Pシュートの精度を上げたり、アウトサイドだけでなくインサイドにドライブで切り込んだりしていきたいです。高校と比べて大学は個の能力が高いです。ディフェンスをしっかりできないと試合に出られないと思うし、相手にやられてしまいます。だから、ディフェンスは人よりできるようにして、そこでもチームに貢献できたらと思っています」
――実際に京王電鉄杯に出てみていかがでしたか。
「大学に入学して本当に最初の試合だったので、緊張というよりはとりあえず自分ができることをやろうと思いました。ちょっと出ただけですがシュートは入れられたので、自分ができることはやれたかなと。大学だとプレータイムは限られてくるので、その中でいかにチームに求められていることができるかが大切になってくると思います」
――かわいがってもらっている先輩はいらっしゃいますか。
「2年生にかわいがってもらっています。特に寮で同じ部屋なので相馬さん(陸・国際2=東海大札幌)には結構お世話になっています」
――個人的な新人戦の目標はありますか。
「試合に出る時間内で、しっかりディフェンスすることと、自分の持ち味である3Pシュートとか決めて、積極的に攻めてチームに貢献できたらいいと思います」
――今年1年の目標を教えてください。
「まずは新人戦ですが、秋にはリーグやインカレとかあるので上級生に負けないようなプレーをしたいです。自分に今一番足りないのがフィジカルの面です。トレーニングしたり、ハンドリングの練習をしたりしてスキルを上げたいです。一対一にもっと強くなって、メンバーに入った上で試合に少しでも多く出られたらと思っています」
――最後に次の園部毅(情コミ1=九州学院)選手の紹介をお願いします。
「毅は同じ九州なので高校の時から知っていて、パッと見た感じ普通のやつだと思っていました。でも、いざ同じチームになったらめっちゃ絡んでくるし、意味分かんないことを言ってふざけてきます。何というか、男好きです(笑)」
――ありがとうございました。
◆岩本 大地(いわもと・だいち)営1、長崎西、184センチ・77キロ
登録ポジションはSG。嫌いな食べ物は卵。ただし卵焼きは食べられる
[亀井笙子]
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