
ルーキー特集(8)父超え誓う 長身オールラウンドプレイヤ― 中村吏
今年度も頼もしい新戦力が加入した。最初の公式戦である関東トーナメントではベスト16に終わり苦杯をなめた明大。秋のリーグ戦に向け、6月4日に初戦を迎える新人戦で勢いを取り戻したい。本特集ではそんな男子バスケットボール部の将来を担うルーキー9人を紹介する。
8人目に紹介するのはPF中村吏(法1=正智深谷)。194センチという長身を持ちながら高い運動能力を有するオールラウンダーだ。高校時代はその身体能力を生かし、速攻やリバウンドでチームに貢献。大学1年目は「当たり負けしない体をつくりたい」とフィジカル強化に取り組み、明大の課題であるインサイドの穴を埋める存在になってみせる。
――バスケを始めたのはいつですか。
「小学校2年の頃からです。きっかけは親がバスケをやっていて、友達からバスケをやりたいと言われたので一緒に始めました」
――ご両親はプロの選手だったのですか。
「お父さんが実業団の選手だったのですか、途中で辞めてしまったので自分は父親を越えたいなと思います」
――ご自身の持ち味はどんなところだと思いますか。
「得意な事とかはないんですけど、全体的に普通よりかはできるって感じですね。この身長では動ける方なので、でかい相手にマークされたら動きで差を付けるというバスケを目指しています」
――進学先に明大を選んだ理由は何ですか。
「耕平(常田・政経1=正智深谷)が明大に行くって言っていたので。自分は彼に高校3年間育ててもらったというか、正智の時は耕平がいてこその自分でした。だから、もう4年間一緒にバスケがしてみたいと思ったので明大に進学しました。」
――高校時代で一番思い出に残っている試合はどの試合ですか。
「思い出というか悔しかったのは最後のウインターカップの福岡第一高戦ですね。3年間やってきたことが全然出せなかったです。チームとしても個人としてもいい結果ではなかったですね。悔いの残る試合でした」
――目標にしている先輩は誰ですか。
「筑波大に山口颯斗っていう正智深谷出身の2年生の選手がいるんですけど、高校の時からエースとして活躍していてその人を超えたいなと思います。大学でやる機会もあると思うのでそこで超えたいなと思います。明大だと今川友哲(営4=大阪桐蔭)さんですね。今川さんはチームで一番声を出していますし、プレーもオールラウンドにできるので本当にすごいと思います。今川さんの一番の強みは中で体を張れることなので自分もそうなりたいです」
――かわいがってもらっている先輩は誰ですか。
「相馬さん(陸・国際2=東海大札幌)や翔太さん(渡辺・政経2=宇都宮工)、渉さん(永田・政経2=盛岡南)ですね。相馬さんとかはほぼ毎日一緒に帰っていますね。何でも気軽に話せる感じです」
――今年1年の目標を教えてください。
「体重を増やすことと体づくりです。大学1年目はそこまで試合にも出られないと思うのでしっかり体をつくっていきたいです。高校の時はトレーニングを3年からしかやっていなくて後悔しているので。大学のあたりに慣れる体をつくりたいです」
――4年間の目標を教えてください。
「チームに不可欠な存在になりたいです。何かしらでチームに必要とされる存在になりたいです」
――新人戦への意気込みをお願いします。
「リバウンドと走ることを徹底してチームの勝利に貢献したいです」
――溝口選手の紹介をお願いします。
「彼は強いです(笑)本当に見習いたいくらいのフィジカルです。普段は結構おもしろい感じです。笑わせてきます」
――ありがとうございました。
◆中村 吏 なかむら・つかさ 法1 正智深谷高出 194センチ・87キロ
登録ポジションはPF(パワーフォワード)。10月4日生まれ ニックネームはヤオ・ミン
[長沼遼太]
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