
ルーキー特集(5)キレのあるパスで相手をかく乱 全国覇者の大物司令塔 塚本舞生
今年度も頼もしい新戦力が加入した。最初の公式戦である関東トーナメントではベスト16に終わり苦杯をなめた明大。秋のリーグ戦に向け、6月4日に初戦を迎える新人戦で勢いを取り戻したい。本特集ではそんな男子バスケットボール部の将来を担うルーキー9人を紹介する。
5人目に紹介するのは塚本舞生(政経1=明成)。高校時代に2度も日本一に輝いた期待のスーパールーキーだ。その経験を生かし、既に溝口月斗(国際1=東海大札幌)と共に京王電鉄杯で出場を果たし、持ち味の広い視野と抜群のパスセンスを見せ会場を沸かせた。高いコミュニケーション能力でいち早くチームに溶け込み、上級生からの信頼も厚い。若き司令塔が明大をけん引し大学でも日本一を目指す。
――バスケを始めたきっかけを教えてください。
「いとこがやっていたというのもあるし、小学校2年生のときに、バスケをやっている兄の帰りを体育館で待っているうちに、気が付けば自分も一緒にバスケをやっていました」
――明大を選んだ理由を教えてください。
「ほかの大学からも声を掛けられたけど、明大は1部で、声を掛けられた大学の中で1番強いし、そういう環境でやりたいと思いました。それに、『来てください』って言ってもらったからにはそこでやりたいなと思っていました」
――自分の持ち味を教えてください。
「人を生かすこと。自分のパスでシュートまでいってもらえるのが嬉しいし、それで味方が楽に点数を取ってくれるのが良いですね」
――大学と高校でレベルの差を感じるところはありますか。
「やっぱり体のぶつかり合いとかフィジカル、あたりとかが全然違います」
――かわいがってもらっている先輩はいますか。
「須藤昴矢(営3=桐光学園)さん。須藤さんはすごい人見知りで、ほかの1年生とはしゃべれないのですが、唯一自分とはしゃべれるみたいで、しかも内容がすごくふざけています(笑)ご飯とかも連れて行ってもらえて、心を許してくれているのかなと思います」
――仲の良い同期は誰ですか。
「特に仲が良いという人はいなくて、同期はみんな仲が良いです」
――今見えている課題は何ですか。
「自分の周りの選手は高校と違ってフィジカルもそうだけど背もみんな大きいので、背が低くてもできることにもっと貪欲にならないといけないのかなと思うし、小さいからこそできるプレーを磨きたいです」
――1番として今後チームでどのような存在になりたいですか。
「ポイントガードは、コート上の司令塔で監督の役割を果たすポジションなので、コートに立ったからには4年生に従うのではなく、学年関係なしに自分のポイントガードとしての役割をしゃべっていきたいです」
――今年の目標を教えてください。
「チームとしては、リーグ戦とか、インカレとか関係なしで優勝して、日本一になりたいです。個人としては、プレー面では試合に出る立場だとしたらやらないといけないところもあるけど、1年生はほかの仕事もあると思うので、そういうところもしっかりとやっていきたいです」
――4年間の目標を教えてください。
「日本一しかありません」
――新人戦に向けての意気込みをお願いします。
「今ケガをしているのですが、試合には多分出ると思うので、そこでいいパフォーマンスと結果が出せるように、まずケガを治したいです。そしてしっかり復帰して、迷惑掛けた分みんなに恩返しをしたいなと思います」
――次の常田耕平選手(政経1=正智深谷)の紹介をお願いします
「すごく真面目です。人見知りが激しいけど、仲良くなるとずっとすごくふざけています」
――ありがとうございました
◆塚本舞生 つかもと・まお 政経1 明成高出 173㎝・67㎏
登録ポジションはPG(ポイントガード)。3月4日生まれ。アウトドア派で趣味はバーベキュー。
[大橋未来]
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