充実の4年間 学生生活に悔いなし 森薗政崇

2018.03.26

 選手として、そして明大生としての責任を果たした。ドイツのブンデスリーガに所属している森薗政崇主将(政経4=青森山田)。国際大会で結果を残しながら、学生大会でも個人、団体で日本一をつかんだ。多忙な4年間を振り返り、今後の夢を語ってもらった。

――4年間を振り返って
 すごく短かったですね。あっという間に過ぎてしまいました。

――大学生活で一番印象に残っている試合は
 最終学年の団体インカレ、秋季リーグ戦、個人インカレです。最後に優勝という形で明治に恩返しができました。また、後輩にその姿を見せることができました。少しは刺激を与えることができたと思います。

――4年目はそれまでの3年間と違うか
 プレッシャーも責任も違います。いろんな面で4年目は特別でした。

――後悔は
 ないです。4年目にグランドスラムを取れなかった時は、主将の自分を支えてくれた皆さんに「申し訳ない」という気持ちがありました。でも、その分チームが大きく成長して、インカレと秋季リーグ戦で勝てました。今は後悔していないです。

――4年間で変化は
 明治のつながりのおかげで、これまでにたくさんの経営者の方々にお会いする機会がありました。日本を引っ張っている方々と話をして、自分自身がすごく刺激を受けました。そういった人たちのような経営者になりたいという目標ができました。そういう部分が4年間で変わったと思っています。

――今後の進路は
 今年からできるTリーグっていうプロリーグに参加しようと思っています。

――一般生との交流は
 1、2年生の時にクラスで授業を受けることが多くて、そういった時に支えてくれた友達はやっぱり大切ですね。3年生になって授業が違っても、食事に行ったりいろいろ話したりするので、今後卒業しても「ずっと付き合っていくんだろうな」と漠然と思っています。

――明治に入って良かったことは
 横も縦も強いつながりを持っていて、人がいいのが明治の特徴だと思います。友達もそうですし、兒玉さん(圭司総監督)や髙山さん(幸信監督)、OBの方とお世話になった人たちが多過ぎます。卒業してからの方が人生は長いです。死ぬまでに少しでも明治にOBとして貢献できたらと思っています。

――卒業生へ
 固まった考えに縛られるのではなく、自分に正直に生きてほしいと思います。自分のやりたいことをやりたいだけやりながら、成果を出していく。理想論に聞こえるかもしれないけど、実際はそれが全てだと思っています。そういうふうにおのおので楽しんで、40、50歳になった時に、みんなでおいしいお酒を飲めるように、頑張っていきましょう。

――目標は変わらず五輪か
 当然そうです。五輪までは僕の競技人生を懸けて全力でやっていきたいです。でも、五輪の後も僕の卓球人生は7、8年続いていくので、応援してくれるファンの方々の期待を裏切らないように、成績を出し続けながら頑張っていきたいと思います。

◆森薗政崇(もりぞの・まさたか)東京都出身。全日本選手権でシングルス4強入りなど学外でも活躍。160㌢・50㌔