梶村裕介 進化続ける怪物
抜群の突破力でゲインラインを切る。春はU20日本代表として海外に渡り、チームを離れていた大型センター梶村祐介(政経2=報徳学園)だが、今季は対抗戦が始まって以来紫紺の「12」番を着続けてきた。得意のランアンドパスでチームと共に前へ出る。
成長の力試し
成長曲線を描き続けている。「2年生だけど下級生という意識はない」。今年は学年リーダーに選ばれ、責任感を感じている。練習ではコーチや先輩に要求を投げ掛け、発言をするようになり積極性が増した。プレーにも表れ、ラグビージャーナリストの村上晃一氏を「プレーがおとなしいイメージがあった。今年は一転、がつがついっている」とうならせるほど、その変化は目に見えている。また、梶村は今年に入ってからディフェンスの強化に取り組んでいる。今年は、ディフェンスを自らの弱点と自覚し、87㌔あった体重を目標の94㌔まで増量。さらに、8月の菅平合宿から続く厳しいフィットネス練習が体力強化につながった。その結果、ディフェンスは一気に武器へと変化。特に「体の強さは自信がある」とどんな相手にでも自ら体をぶつけにいく。アタック、ディフェンスともにスキのない梶村を止める者はいない。日本代表合宿に召集された経験も持つ梶村だが、代表入りに向けた焦りはない。「明治で準備してきたので全てを出す」。日本代表・藤田を有する早稲田との対決で1年間の成長を見せつけ、夢への第一歩を踏み出したい。
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