即戦力のエース候補 坂口裕之
5人目の13分台
今年度三大駅伝のエントリーはまず間違いないホープだ。坂口裕之(政経1=諫早)が持つ5000㍍のベストタイムは13分57秒41。一線で活躍する選手の目安となる「5000㍍13分台」を高校時代にマークしている明大入学者はこれまでに4人しかおらず、現役では横手健主将(政経4=作新学院)のみ。名だたる選手だけが持っていた記録だ。スピード自慢の明大でも13分台ランナーは3人だけ。また、5度出場した駅伝の大舞台でも安定した実績を残してきた。スピードと安定感を兼ね備えた選手だ。
次世代エースへ
堅実な考えとは裏腹に、目標は高い。「やるからには負けたくない」と1年目から箱根駅伝出場を狙っていくことを宣言する。モットーは「継続」。練習後のケアなどは欠かさず、こつこつと練習を積んできた。それでも、現段階の力では上級生に及ばないという思いも。「大学からが勝負だと思ってやってきた」。ようやく自分のスタートラインに立ち、気を引き締める。昨年までの主力が卒業し、一からのチームづくりが求められる長距離部門。即戦力となる実力に堅実な考えを併せ持つ坂口が、エースとなる日は遠くない。階段を上るように一歩一歩、着実な成長を誓う。
◆坂口裕之(さかぐち・ひろゆき)長崎県出身。福岡国際クロスカントリージュニア男子8㎞の部門で優勝。168㎝・55㎏
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